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ちょっと遅くなりましたが。。12月のパリ クリスマスまでのパリジャンの暮らし【akikoのパリ暮らし vol.11】

クリスマスを控え街がイルミネーションに彩られ、一層の輝きを増す12月のパリ。そんな華やぐパリの12月の様子をお届けします。

外の空気がピンと張りつめ、吐く息が真っ白な朝。12月のパリ、ゼロ度の新鮮な空気を通して見える世界は、何かの儀式のようで神聖で美しく映るものです。シャンゼリゼ通りは恒例のイルミネーション点灯を皮切りに、クリスマスに向けてパリジャンの準備が始まります。

一年を通してパリが最も美しいと思う月は、12月だと思います。

パリを訪れるのは何月が良いかと聞かれることがありますが、私は12月と答えています。8月はバカンスシーズンなので、個人商店や美味しいレストランは1〜2カ月間お休みをとってる場合があります。ヨーロッパのクリスマスはアジア圏のクリスマスにはない食文化、宗教観から見える異文化が体験できる月だと思います。街にも活気があって良い月です。

 

街にはクリスマスマーケットが出現します。夜はイルミネーションで気持ちが上がります。

 

クリスマスマーケットには、フォアグラやチーズなど季節の美味しい地方食材が販売されています。

 

 こちらははるばるバスク地方から来られた出店者。バスク地方のキントア豚の生ハム、サラミを売っています。塊で購入することが可能です。こちらのご主人、なぜかポーズを決めてきましたよ。生ハムの試食をさせてくれました。口に入れた瞬間トロトロになる生ハムは格別です。

 

その他にはドライフルーツ、プロヴァンスの石鹸やフランス工芸品などを扱うお店もあります。でも、やっぱりクリスマスマーケットへ行くならストラスブールがクリスマスの雰囲気があってより良いです。

 

ヨーロッパでは、もみの木はフレッシュな木を飾ることが普通です。パリに移住するまで、もみの木の伐採に関しては環境破壊にしか思っていなかったので、生の木を飾り続けることに疑問を持っていました。しかし、ヨーロッパ諸国は日本よりもはるか前からもみの木を通した環境保護の研究に取り組み、様々な試験を行い地球にプラスになるプロジェクトを推進しています。現在は、もみの木を生産、運送、販売は全てボランティアで営まれています。もちろん売り上げは寄付され、役目を終えたもみの木は決められた場所へ戻して、リサイクルされていきます。成熟した国であるフランスは進んでいますね。

 

そんな生のもみの木を綺麗にデコレーションするのは、パリジャンにとって大事な年末作業です。もみの木の飾りはここ数年、ガラス製のアンティーク風が人気を呼んでいます。少しギャグセンスが盛り込まれているデザインで、独特の雰囲気があります。

 

 オーナメントもスイーツや何やら不思議なものまで色とりどりです。

 

表情に惹かれます。。。パラシュート部隊。毎年のことながら迷いますね。

 

パリジャンは、これでクリスマスまでの日にちのカウントダウンをして気持ちを高めて日々を楽しみます。

クリスマスにはフランスの有名パティスリーが限定のアドベントカレンダーを出します。老若男女問わず、パティスリーが大好きなパリジャンは、ショコラティエやパティスリーのアドベントカレンダーの発売を、毎年楽しみに待っています。

こちらは私も大好きなパティシエ、セバスチャン・ゴタールのもの。各日付の内側にフランス伝統菓子が隠されており、「今日は何かな?」とワクワクしながら今日のお菓子を頬張ります。

(写真はsebastien gaudardインスタグラムより拝借しています。)

 

クリスマスのお菓子といえば、アルザスのクグロフ、パンデピス、イタリアのパネトーネ、パンドール、ドイツのシュトレーンなどがフランスの定番クリマス伝統菓子で、日本でも身近なお菓子として定着してきましたね。

伝統菓子店ラ・メール・ド・ファミーユはマロングラッセとショコラでウインドーがキラキラ輝いています。イラストレーターサンペが描いたトナカイが可愛いですね。毎度通るたびに子供たちがウィンドーに張り付いていますが、なんとも微笑ましい光景です。

 

今パリジャンの間で人気のマルレット。これは焼きお菓子キットを販売するメーカーです。

すでにジンジャークッキーに入っている細かい材料が小麦粉と合わさって袋詰めされています。シナモンやジンジャーが使い切れずにいっぱい残って捨てる、なんて心配もありません。卵とバターと混ぜるだけ。型も一つ入っています。しかもビオで安心です。なんて気の利いたキットでしょう!焼きたてを頬張れるのは幸せです。お友達がデコレーションしてくれて可愛く美味しく仕上がりました。

 

パリジャンのテンションはどの月よりも高く、寒さも吹っ飛ぶほどの勢いがあります。自分たちも楽しみながら気持ちを高めていきます。

老舗デパートで働く皆さまのユニフォームは真面目なスーツではなく、今年のクリスマステーマ柄になっています。ごっついガードマンまでこのニットを着用して安全を確認しています。

 

こちらはご存知コンセプトストア「メルシー」のエントランスです。定番の赤い車と沢山のもみの木、お猿さんのランプでお出迎えです。クリスマスの盛り上がりを感じ、いいプレゼントがないか期待値が上がり、買い物する意欲が増します。

 

Diorのクリスマスは巨大な気球でなんともロマンティックです。可愛いですね。

 

商店街も早々からのイルミネーション点灯で、仕事後に一杯、仲間と盛り上がっています。

 

パリジャンの生活も12月ともなれば、毎週末ホームパーティーが行われ、週末のマーケットは食材調達のお客さんで大繁盛です。

お肉屋さんはこんな感じ!

 

パーティーといえば牡蠣が大好きなフランス人。行列です。

 

ご馳走のノルマンディー産 活オマール海老。

 

クリスマスといえばご馳走の鶏の丸焼きですね。ブランド鶏もたくさん出回ります。

 

クリスマスギフト向けDIY商戦も盛んで、北欧スタイルのようなシンプルなラッピングが人気です。フランスの雑貨店ではラッピングをしてもらえないことがあるので、自分のアイディアで今年のラッピングを選ぶ習慣があります。ラッピングコーナーも充実しています。フランス人のセンスが良い理由は、こういうところから創造力が磨かれているのでしょうかね。

私も色々刺激を受けてラッピングに挑戦しています。喜んでもらえるかしら。

     

 

ロウ(フランス語で「シール」という)にもみの木のスタンプを型押しして封印します。

  

 

パリジャンは12月になると、クリスマスまでの日にちを自ら楽しみます。プレゼントを探したり、料理に励んだり、友達とホームパーティーを開いて感謝を伝え合います。凍えるような寒さの12月に、沢山のアイディアと工夫を凝らし、暮らしに幸せと豊かさを感じられる日常を送っています。

 

文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)

インスタグラム https://www.instagram.com/akiko.fukushima/

 

 

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