ブランドを深掘りして紹介する、本企画。第1弾は、本物志向の大人に相応しいアクセサリーブランド〈市松〉をクローズアップ。素材の質がいいのはもちろん、品のある優しい表情と完璧に計算されたシルエット、指を通すと「即違いを実感」できる着け心地の良さが魅力です。さて、そんなブランドのマリッジリングはどのようにして作られるのでしょう?
繊細な手仕事が息をのむほど美しい〈市松〉のマリッジリング
〈市松〉は職人兼デザイナーの坂入大士さんが手掛けるアクセサリーブランド。創業して22年間、デザインをほとんど変えていません。それでも全国からオーダーは殺到し、いまなお「3ヶ月待ち」という人気ぶり。今回は葉山にある工房を訪ねました。
目の前には葉山の海が広がります。「海を眺めながら、時には海に出て。穏やかな心で、忠実にアクセサリーと向き合うことを大切にしています」(坂入さん)
マリッジリングには、「24K(純度99.99%)」の純金を使用しています。不純物を含まない純金は、本来柔らかな素材なので、剛性などのクオリティには難点があるんです。しかし、ブランド独自の技法によって強度を高められるので、金含有率が高いリングをつくることが可能に。
ブランドの最大の特徴は、一般的なリング製作で使用する「型を一切使わない」こと。職人が一本の地金から伝統的な刀鍛冶技法を駆使し、火入れによる加熱や水での冷却、金槌での打ち込みなどの工程を何度も繰り返し、時間と手間をかけオールハンドメイドで完成させていきます。

「ひとつ」の地金から「ふたつ」のリングが完成し、最後には「割印」がつけられる、というロマンティックなストーリーも〈市松〉ならでは。完全オーダー制でしっくり馴染み、さらに手仕事の温もりと相まって、深い満足感を与えてくれます。リングのほか、バングルやネックレスも充実。自分へのご褒美としてもおすすめですよ。
where to buy?
〜 ベルーリア鎌倉店 〜

営業時間:12:00~18:00まで(不定休) ※ご予約を頂いた場合は11時~20時まで営業可 http://belluria.net