大人の女子旅。わざわざ訪ねたくなる、広島グルメと名所 【連載:トラムのある街】

トラムのある街  in HIROSHIMA

見知らぬ街を路面電車に揺られてぶらっと歩いてみる、なんて気軽な大人旅もいい。自分の足で歩いて、目でみて感じる、誌面の連載企画『トラムのある街』から今回は広島へ訪ねる旅をご紹介します。水の街、世界遺産、お好み焼きに野球…そして路面電車。中国・四国地方随一の都市広島には、日々の暮らしと深〜く密接した路面電車の風景がありました。広島駅から終点宮島まで、さぁ出発!

 

TOPICS

・広島の名物映画館「八丁座」

・コンフォタブルな味わい、広島らしい「マウントコーヒー」

・「カフェ リナ」で発見。フォトジェニックでおいしいお菓子の秘密

・宮島名物「あなごめし うえの」のあなご飯弁当をほおばる

(番外編)

・空港内にチョコレート工場!「foo CHOCOLATERS」

・陶芸家の作る現場を訪ねて「10SANJI」

 

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おしゃれして映画を観に行く。そんなワクワクするおでかけにお誂えなのが地元っ子が愛する老舗デパート「福屋」の8階にある「八丁座」。時空も現実も超え、スクリーンの中の世界に誘われるような体験をここで。
八丁座  (八丁堀駅下車)

映画セットのような空間で
どっぷり作品に耽るひととき

「街なかから文化と娯楽を発信したい!」郊外型のシネコンが増える中、地元の映画館が意地とプライドをかけて一念発起!もとあった場所に再オープンしたのが2010年のこと。映画の美術監督が手がけた館内は、江戸時代の芝居小屋さながらに提灯がズラリと並び、贅沢なソファやカウンター、畳席を配すなど、居心地と遊び心を追求した和モダン空間。スマホでも映画が観れる時代に「わざわざ行く」からこそ叶う記憶に残る体験を、いざ。

↑地元の家具メーカー「マルニ木工」に別注した幅85cm総張仕様のソファ。「映画のセレクトショップ」と標榜、メジャーからマニアック系、名画まで問わず、スタッフがポンッと太鼓判を押す作品のみ上映。ロビーでスタッフと観客の会話が交わされるのも、あるあるな光景。

↑ドリンクはもちろん、軽食、焼き菓子もある併設カフェ「茶論記憶」。

 

八丁座 HATCHOZA 

広島市中区胡町6-26福屋八丁堀本店8階 tel.082-546-1158
https://johakyu.co.jp
※営業時間、定休日は上映スケジュールをご確認ください。

 

 

 

日本最大の路面電車を所有する広島電鉄、通称広電。希少な大正形電車から各地の中古車、最先端の新型車まで揃う、まさに路面電車の博物館。一日に10万人以上も利用する、人々の生活に欠かせない交通手段の1つでもあります。ここ胡町駅は、繁華街や百貨店の最寄りで、昼夜を問わず多くの人で賑わいをみせる場所。映画館「八丁座」から、歩いてすぐそこ。

 

 

広島の街を闊歩する新型車両、5200形。「未来×スピード」を基本コンセプトに、新しい広島のシンボルとなるデザインとして誕生した最先端の路面電車です。モノトーンをベースに、広島のイメージカラーである緑をアクセントの意匠でまとめたスタイリッシュなデザインが魅力。見た目のかっこよさだけでなく、超低床、省エネルギー、低騒音・低振動で、人にも環境にも優しい。

 

 

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中心から外れ、宮島まで向かうまでの道中は漂う空気ものんびり、ほっこり。そんな暮らしのエリアに、ぽつんぽつんと点在する素敵なお店を発見。せっかくなら途中下車して、心の余裕を携えて、おいしいものにめぐりあおう。

マウントコーヒー (高須駅下車)

コンフォタブルな味わい、広島らしいコーヒー

店主は焙煎一筋18年の山本昇平さん。もと修行先であり、広島のコーヒーシーンを牽引する「greencoffee」を踏襲しつつ、スペシャルティの波も浴びた上でたどり着いた域。それは極端に深くも浅くもしない、心地のいいまんなか。この街に寄り添うような、飲み疲れず、毎日おいしいと思えるコーヒーのかたち。
↑昔ながらの天秤が鎮座する実験室のような空間で、生豆を焙煎し、選定するプロセスをガラス越しに。
↑アイスコーヒーのリキッド、京都の和菓子屋さんとコラボしたコーヒー羊羹、コーヒー染めの軍手などオリジナルも充実。パッケージデザインもシンプルで心地いい。

 

マウントコーヒー MOUNT COFFEE

広島県広島市西区庚午北 2-20-13-1F    tel.082-521-9691

10:00-19:00 日曜定休  https://mount-coffee.com

 

カフェ リナ  (古江駅下車)

フォトジェニックでおいしいお菓子の秘密

料理家として活躍する他、スクールも主宰する平川広代さんの技と思いがうんと詰まったカフェ。移動販売の頃からSNSを中心に火がつき、満を持して昨年オープン。並ぶのはマフィンやスコーン、マカロン、ショートケーキなど。見た目の華やかさに加え、日々研究を重ねた成果が、存分においしさに生かされています。

↑広島・庄原産のいちごを使った ショートケーキいちご一会(¥1,200)は、5段重ねのインパクトもさることながら、クリームもしつこくなく、品とやさしさが零れ出します。お店はイートイン、テイクアウトともにOK、しかし両方利用する人が多数。

↑豆乳を使ったシフォンケー キ(¥400)。軽くてしっとり、ふ わんふわん。その上味わい深さもある極上の味わい。

 

カフェ リナ CAFERINA

広島県広島市西区古江新町 4-23   tel.082-271-5025

11 : 00 – 18 : 00、火・水・木 曜 定休

 

 

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せっかくなら広島らしいご飯を食べて、胃袋も広島にどっぷり浸かりたい。「広島に行くなら、これを食べなきゃね!」と広島通の友人に言われたっけ。そう、広島と言えば、あなご飯。宮島に着いたらたくさん散策したいから、エネルギーチャージにオススメです。

 

あなごめし うえの (宮島口駅下車)

出来立てはもちろん、冷めても美味しい!

宮島へ向かう前にフェリーで腹ごしらえ。安芸の宮島へと渡る船着き場に古くから店を構える「あなごめし うえの」であなご弁当を購入。炊きたてのご飯の上に、じっくり焼き上げたあなごがぎっしり。長旅の電車の中でも食べられるように作られた経木の折箱に詰められているから、あなごの蒲焼きの旨みをご飯が吸い取り、冷めるとなお一層美味しさが際立ちます。

 

あなごめし うえの  ANAGOMESHI UENO

広島県廿日市市宮島口 1-5-11   tel. 0829-56-0006
弁当/ 9:00-19:00(-18:00 水曜のみ )、食堂/ 10:00-19:00(-18:00 水曜のみ )   無休     https://www.anagomeshi.com

 

 

番外編!!

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広島の魅力はトラムで行ける街なかだけでおさまるわけでは、やっぱりなくて。もっと広く目を向けてみると、気になるお店の共通したキーワードは「クラフト」。作る過程と、作り手の心を感じる場を訪れ、思い出に残る旅のアクセントに。

 

フーチョコレーターズ (広島空港)

空港内にチョコレート工場!

裏に込められた想いとは?

未来的な空間で、深い藍の制服に身を包む女性たちが働く姿は、ジャック・タチの映画のよう!農園から直接カカオ豆を仕入れ、ここ広島空港内の工場で焙煎から製造まで行う、新時代のチョコレートショップです。製品は乳製品や卵など動物性原料を使わないヴィーガン対応。すべてはあらゆる境界線を越え、分け隔てなくおいしいものを。そんな深い思想と熱い想いが込められています。

 

↑店内にはその場でいただけるカフェスペースも設置。チョコレートは3種類あり、写真はカカオバター・有機砂糖・カシューナッツを使ったホワイトチョコレートNEU(¥780)。今をときめく21 歳の写真家・石田真澄によるパッケージやショップカードなどの写真にも注目。

 

フーチョコレーターズ foo CHOCOLATERS 

広島県三原市本郷町善入寺 64-31  広島空港ターミナルビル 3F    tel.0848-51-4017

9:00-17:00  無休

 

10 サンジ (江田島)

瀬戸内に浮かぶ島で暮らす

陶芸家の作る現場に訪れて

広島の中心地から車で1時間ほど。瀬戸内海に浮かぶ江田島で、夫婦ともに陶芸家として活動する若狹祐介さん・蓮尾寧子さんのアトリエに併設された陶ギャラリー。祖父が地元の歯科医で、晩年は陶芸を趣味としていたという氏の場と魂を受け継ぎ、自然の美しさを心に染み込ませて作品と向き合っています。そんなプロセスと思いに触れながら、自分だけのお気に入りを選んで。

↑若狹さんの作品のキーカラーは青。銅の粉と石を合わせ酸化させる、また果樹の剪定木を燃やした灰を釉薬にすることで、ここにしかない、ハッとするような深い色が醸されています。

↑お子さんとともに記念撮影。まさに瀬戸内の海のようなオープンで穏やかな人柄が印象的。

 

10サンジ   10SANJI

広島県江田島市大柿町柿浦 2074-1   tel.0823-57-6020

基本土日のみ営業。以外は要問い合わせ。

 

以上。この他にも広島には魅力的な名所が盛りだくさん!ぜひ広島に足を運んで、暮らしをより豊かにする自分だけのお気に入りを見つけてみてくださいね。

 

 

 

ONKUL vol.12    連載『トラムのある街』 より

photograph : Naoko Kumagai(model)、Takafumi Matsumoto(shop) 

styling : Akira Haneishi

hair&make-up : Hiroko Nishi

edit&text : ONKUL、Mitsuharu Yamamura、text : Minako Shimaoka

model : Saki Nakashima