アレッツォのアンティーク市 / ショートトリップ 1 【フィレンツェねこ歩き vol.5】

フィレンツェから列車で 1時間ちょっとのところにある街、アレッツォ。
月に 1度、週末に開催される大規模なアンティーク市
[Fiera Antiquaria] にやってきました。

昨年もちょうど同じ時期に訪れたのですが、そのときは時折雨降り。
今年はそれなりに天気に恵まれ、前日霧だったことも影響してか
街中とにかく、ひと、ひと、ひと!

アレッツォは、イタリア映画不朽の名作
[La vita è bella ライフ イズ ビューティフル] が撮影された街です。

ライフ イズ ビューティフルは、
第二次世界大戦に翻弄された、ユダヤ系イタリア人家族を描いた物語です。
ユーモアもありつつ、涙なしに見られない
ロベルト ベニーニ 監督・脚本・主演作品です。

グランデ広場も重要なシーンが撮影された場所のひとつですが、
この日はクリスマスマーケットが開催されており、
そんなことも吹き飛んでしまうほどの大混雑です。

そして本命のアンティーク市。
わたしは蚤の市で古いものを発掘するのが大好きです。

イタリアに通うようになってからというもの、
ドゥオモを見上げるといつもどこかしらが修復中だったり、
築 200、300年とかの家に、リフォームしながら当たり前のように住んでいたり、
そんな古いものと共存した人々の生活に触れて、
わたしにもいつしか、古いものを愛でる気持ちが芽生えたのかなぁと思ったりします。

そして最近、なかでも気になっているのが
キリスト教のモチーフ。

近年、キリスト教の世界観は
DOLCE & GABBANA などのコレクションでも見受けられますよね。

ハートやからだのモチーフは、[EX VOTO エックスヴォート] と呼ばれる
教会や聖堂に奉納された記念の品です。

例えばハートのエックスヴォートは、大病を患ったひとの奇跡的な回復や
戦争から帰ってきた旦那さんや息子さんの無事に感謝して
奉納されたものなんだそうです。

職人さんの打ち出しによる繊細な装飾もさることながら、
新しいものには決してないそんな昔のひとのストーリーに
心惹かれるものがあるんだろうなと思います。

 

そんなこんなでアンティーク市に夢中になっているうちに 13:00 をまわり、
適当にトラットリアを見つけて入ろうといって探すも
[いまのお客さんが出たら閉店] とか [もう食材が切れてしまった] とかで
どこも門前払い!

すっかり昼食難民になってしまったわたしと伊友は、
ようやくのことでパンにハムを挟んだだけの、簡素なパニーノにありついたのでした。。
(あまりに質素なので写真に撮るまでもなく)

通りすがりのひとに [それどこで買ったの?] と聞かれる始末で、
昼食難民はどうやら私たちだけでもなかったようです。

 

とにかく最後まで黒山のひとだかり(ちなみにイタリア人、特に南の方にルーツのあるひとに黒髪が多いそうで勝手に親近感)に翻弄された、アレッツォのアンティーク市でした。

そしてまたしてもドゥオモのなかを見逃しました。
アレッツォ、また来ます。

 

 

foto / design il NODO

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