クリスマスは冬を生き抜くための糧【いろどりのチェコ vol.22】

クリスマスに関して最近気付いたことがある。

ヨーロッパ於いてクリスマスの日程は完璧なのではないかということ。

10月末には夏時間から冬時間へ切り替わり、文字通り一気に日が短くなる。チェコの場合、16時には夜。昼間でも曇り空。日照時間が足りずお日様を求める日々。時が過ぎるのを待つしかないとはいえ、春までまだ半年もあるので、指折り数えて待つには長過ぎる。

そこでクリスマスである。

11月に入ると早くも頭がクリスマス準備モード。
家族全員に配るプレゼントは早めに買わなければ良い物は売り切れてしまう。ツリーはどのタイミングで買おうか(生木なので買うのが早過ぎると傷んでしまう)。クリスマス用クッキーはいつ焼こう。どのクリスマスマーケットを訪れようか。連休もあるのでできれば旅行もしたい。

・・・という風に、気持ちは急くし、実際忙しくなり、憂鬱なはずの11~12月はアッという間に過ぎる。

そして、冬至が12月22日頃であるように、それ以降は日が長くなっていくという希望がある。クリスマスさえ乗り越えればこっちのもんなのだ。

もし、ヨーロッパの長い冬にクリスマスが無かったらどうだろう?

薄暗い毎日をメリハリも無くただ耐え忍ぶしかない。心の強さを試される思いだっただろう。冬至とクリスマスが近いことには大いに意味がある。

キリスト教テーマのオブジェ

子供たちが飾り付けた街のツリー

様々な種類のクッキーを焼くのがチェコの伝統

昨年のクリスマスに思った「次の一年も健康に過ごし、また同じ顔ぶれでクリスマスを迎えたい」という願いは叶いそうだ。家族の顔を思い浮かべながら贈り物を考え一つ一つ買い揃える時期が今年もやって来た。


文・写真:
Noriko Naniwa
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