味覚の秋、そうだ 栗食べよう【フィレンツェねこ歩き vol.3】

すっかり秋も深まってきた今日このごろ。

トスカーナの秋、旬の味覚といえば、
ポルチーニにトリュフ、葡萄に柘榴、オリーブオイルにワイン、、
となんだかこころ浮き立つおまじないのようですが、
個人的に外せないのはだんぜん、栗!です。

北イタリアにはフランスとの国境にモンブラン (山) がそびえるだけに、
イタリアではさぞ本格的なモンブラン (ケーキ) が食べられるのだろうと、
勝手に期待して探してはみるものの、フィレンツェではどうにもこうにも。。

イタリアで [モンテビアンコ 白い山] と呼ばれるいわゆるモンブランは、
発祥の地、北イタリアのトリノにどうやらありそうです。
実際は、南イタリアはサレルノという街の老舗のパスティッチェリア (焼き菓子店) で、
栗クリームのケーキ (あれはモンテビアンコだったのか?) を一度食べたきりです。

フィレンツェでの栗の食べ方といえば、
焼き栗、カスタンニャッチョ、マロングラッセ、
栗のジェラート、ジャム、クリーム、、といったところでしょうか。

[カスタンニャッチョ] は、
主にトスカーナで食べられる栗粉の素朴な焼き菓子です。
栗の風味を生かしていて甘さ控えめ、
香ばしい松の実とローズマリーがアクセントになっています。
栗粉を使っているので小麦粉のようには膨らまず、
中はねっとり?しっとり?

食感の表現がなんとも難しいのですが、
個人的には、中学生の時に焼いたブラウニーが失敗して膨らまず、
それでも父と妹が一生懸命食べてくれたことを思い出します (怒られそう) 。

変わり種としては、数年前にフィレンツェ近郊の小さな村で食べた
栗とポルチーニのタリアテッレなんてのがありました。

前置きがすっかり長くなりましたが、
無類の栗好きとしてはやはり
この時期方々で開催される栗祭りに参戦しておかねばと思い、
フィレンツェから車で30分ほど、
クアッラータはオルミという小さな町にやってきました。

ほぼ地元住民のみのための、想像していたよりはるかに小規模なお祭り。
部外者が入って良いものか少々おののきましたが、
小さな町にやってきたジャポネーゼ (日本人) をめずらしがって、
栗の焼き方を教えてくれたり、すすんで写真に写ってくれたり、
とってもこころよく歓迎してくれました。

 

大きな鉄鍋に入れた栗をヴィン ブルレ (ホットワイン) で香りづけし、
時折 2人掛かりで鍋を振って栗を返しながら、炭火でじっくり焼いていきます。

焼きたてはあつあつほっくほく、
炭の香ばしい香り、栗本来の素朴な甘さ、
まさに [オッティメ 最高!] です ^ ^

例のカスタンニャッチョも。
外はサクサク、中は少しもっちりしていて、栗の香りも段違い、
焼きたては違う!という嬉しい発見も。

一年分の栗は食べ尽くしたと思えた、大満足の栗祭りでした。
(よく食べるジャポネーゼだと思われたであろうことは、疑う余地もありません)

 

foto, disegno / design il NODO

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