良縁の神様・東京大神宮で恋を占う【旅の途中の神様訪問】

人の住むところには、必ず神社やお寺があります。
そこに住む人々の暮らしを心静かに見守り、悩み事を解決してきた神様たち。

これは、旅の途中で出会った神社やお寺にちょっと寄り道させてもらい、神様訪問をした記録です。

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良縁の神様、東京大神宮へ

”東京のお伊勢さま”と言われ、地元でも親しみ深く愛されている東京大神宮。

こちらの神宮には、伊勢神宮・内宮の御祭神である天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、外宮の御祭神である豊受大神(とようけのおおかみ)。そして、天照皇大神の御杖代(みつえしろ)として伊勢神宮を創建したとされる倭比賣命(とようけのおおかみ)が祀られています。

また、「結び」の働きを司る造化の三神・天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)があわせ祀られていることから、縁結びにご利益のある神社として有名です。

神前結婚式の始まりは東京大神宮

もとは東京における伊勢神宮の遥拝殿として明治13年に創建された東京大神宮。
当初は日比谷に鎮座していましたが、関東大震災の後に東京千代田区の地に移ってからは「飯田橋大神宮」とも呼ばれていました。
社名を「東京大神宮」と改めたのは戦後からで、今日ではオフィス街の氏神様として多くの人が参拝に訪れています。

ちなみに、神殿にて執り行なわれ日本古来の伝統的な挙式スタイルである「神前結婚式」は、この東京大神宮が始まりだそう。
由緒ある神社で日本古式ゆかしい結婚式を行なった後は、敷地内に併設の「マツヤサロン」で披露宴もできるとあって、東京大神宮は挙式でも人気のある神社です。

飯田橋エリアの氏神様としても参拝者の多い神社

緑が多く気持ちの良い境内。こじんまりとした印象ですが清々しい気が満ちています。

ご利益として知られている良縁を祈願する参拝者がほとんどで、その7割ほどが女性だそう。
土日祝日には遠方から来る参拝者や観光客もあわさり、かなり賑わうとうかがいました。

オフィス街である飯田橋界隈の氏神様としても信仰は深く、朝8時から夜19時までと、参拝できる時間が長いこともあって、平日朝に今日一日のご縁を参拝してから出勤するサラリーマンや、帰宅前に参拝する人も多いのだとか。

この日訪れたのもすでに18時近くでしたが、なかなか人足が途切れませんでした。

良縁祈願「これから彼氏はできますか?」

私事ですが、元彼とさよならしてからめっきり浮いた話のない今日この頃。
「そもそも、恋愛って必要なの?」という境地に達そうとしています(こじらせ中)。

東京大神宮は良縁の神様なので、この胸中を正直に相談しました。

「恋愛はがんばった方がいいですか?こんな気持ちで彼氏はできるのでしょうか…?」

さて、神様の答えをうかがいましょう。

神様の言葉を代弁するおみくじ、結果は?

相談事はおみくじを引いて、神様からの回答をうかがいます。

末吉です!……ん、これは…!!!

「あきらめなさい…?!」

なんとまぁ真っ直ぐな回答なのでしょう。あまりの衝撃に、近くを通りかかった神主さんを呼び止めてしまいました。

「あの…ここは縁結びの神社ですよね?」
「はい、良縁の神様がいらっしゃいます」
「恋愛はあきらめなさいって書かれてあるんですが…」

この報告には、「あら〜」と神主さんもちょっと気まずい様子。

「おみくじ、引き直してもいいと思いますか?」
「そうですね…同じ日に引き直すのはあまりおすすめしませんが、もし今日引き直すなら別のおみくじを引いたり、違う神社で引くことをおすすめします」

おみくじはできれば1日1回|運勢は毎日変わる

おみくじは、1日に何度も引いてしまうと神様からの啓示の意味がなくなってしまうそうで(自分に都合の良い結果が出るまで引き直せてしまうため)当日中の引き直しはあまりおすすめはしないそうです。ただ、運勢は日々変わるので、次の日に引くのはOKとのこと。

新年に1度、初詣の時におみくじを引くという人が多いかと思いますが、1週間に1度、1ヶ月に1度など、引くタイミングを決めておくといいそうです。推奨されたのは、毎月日にちを決めて月の初めに「1度だけ引く」という方法。そして、あまり良いことが書いていなくても、枝にくくれば問題ないそうです。

いつもは記念や自分への戒めとしておみくじは持ち帰る派の私も、今回ばかりは枝にくくりました。

東京大神宮のおみくじは種類が豊富で、縁結びみくじや恋みくじ、開くと立体的な花が浮き出る華みくじなど、いろいろなおみくじを選ぶことができます。

どのおみくじを引くかを選ぶのも醍醐味ですね!

「今は仕事を頑張る時期!」と解釈

「あきらめろ」と、ここまではっきり言ってくれるのは逆に清々しいなと思いつつ、”恋愛は「今は」あきらめなさい”ということだと解釈して、まずは仕事を頑張ることに決めました。

ということで、東京大神宮敷地内にあるもう一つの神社「飯富稲荷神社」へもお参りします。

飯富稲荷神社は、東京大神宮が「日比谷大神宮」として呼ばれている頃から境内社として奉斎されている稲荷神社です。

こちらには稲荷大神(いなりのおおかみ)、大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)が祀られています。社名である「飯富(いいとみ)」が表すように、衣食住の神・商売繁昌・家業繁栄の神様としての崇敬が厚く、歌舞伎役者の九代目・市川団十郎丈が信仰を寄せていたこともあり、芸能にゆかりの深い神社としても知られています。

しばらくは仕事を頑張って、季節の変わり目にまた再訪しようと思いました。
次こそは良縁を…何卒お願いします!

10月17日「秋季大祭」|参拝だけでなくイベントも

東京大神宮では10月17日には秋季大祭(しゅうきたいさい)というお祭りが開かれています。

同日、伊勢神宮では「神嘗祭(かんなめさい)」というもっとも重要なお祭りが行われますが、伊勢神宮と特にゆかりの深い東京大神宮でもこの神嘗祭にあわせて大祭を行って、伊勢神宮を遥拝するそうです。

家内安全と健康長寿を祈願する大事な催しなので、お祭りにあわせて参拝してみてはいかがでしょうか?

東京大神宮
http://www.tokyodaijingu.or.jp/index.html
東京都千代田区富士見2-4-1
※おみくじ・絵馬などの授与は8時から19時まで、御朱印受付時間は9時から17時まで。

text:Mizuki Igarashi