「旅するデザイナー」がおすすめする旅先でのお土産たち!【vol.23 静岡県藤枝市/どんな料理も美味しそうに!「器とおやつ お山の道具店」の器】

 

ある日、家で情報番組を見ていると、山奥で器を作っているというご夫婦が紹介されていました。 工房の場所は静岡県藤枝市の最奥部。険しい山道を抜けた先ににひっそりと佇む大久保集落という場所だそう。 ろくろを回しているのは旦那さん。とても繊細で曲線が美しいお皿でした。 すっかりその器に一目惚れしてしまい、その時たまたま静岡に滞在していたため、天気のいい日に車を走らせました。 藤枝駅から約40分、くねくねとした山道を進むと可愛い看板と小さな赤い屋根のお家を見つけました。

お山の道具店

お山の道具店

ご夫婦は大久保集落に空き家があると声をかけられ見学に行ったところ、母屋よりも併設されていた古い木造の茶工場に一目惚れをして移り住むことを決めたのだそう。 壁は崩れ、崩壊寸前だった茶工場でしたが「自分が素直に美しいと思えるかどうか」の物差しを大切に改修を自分たちで行ったとのこと。 赤い屋根の小さな旧茶工場のお家の中はとても優しい空気が流れており、温かく迎え入れてくれました。

お山の道具店

お山の道具店

都会で生活をしていると、ふとこのまま歳を重ねていっていいのかと疑問に思うことがあります。 今自分が生活している身の回りにはここまでの大自然はありませんし、 毎日陽の光を温かく感じるような心にゆとりを持った生活ができているかと考えるとそれもちょっと自信がありません。 せめて食事だけでも旬の食材を使った手料理を作りたいと、いつも心がけています。

お山の道具店

お山の道具店

お山の道具店

自然と器の調和が心地よく、ずっと器と会話していたくなってしまう空間。 器もシンプルなのですがどれも一つ一つ個性があり、どの子を連れて帰ろうかとても悩みました。

お山の道具店

例えばコンビニで買ったお弁当はプラスチックの容器に入っていますが それをここで売っているような素敵な器に移し、盛り付けるだけでも、なんとどこかの料亭の定食のように様変わりします。 そんなこと面倒臭いと思われる方もいるかもしれません。 けれど、毎日忙しくてテイクアウトのご飯がつい多くなってしまうけどじっくり丁寧に生活をしたい、という方にはオススメです。

大久保集落の夏はとても暑く、冬は氷点下に達するそう。自然は美しいけど厳しい、と「お山の道具店」のご夫婦はおっしゃっていました。 それでもここには守りたいものや、集落の人々との暖かい交流、優しい気持ちで生きていける毎日があると言います。 決して行きやすい場所ではないのですが、真っ直ぐな気持ちで器を作り続けているご夫婦とそのお子さんたちにまた会いに行きたくなる、そんな不思議な場所でした。

 

器とおやつ お山の道具店

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