チェコの伝統工芸探訪、陶芸のトゥペシ村【いろどりのチェコ vol.19】

チェコ、南モラヴィア地方にある陶芸の村「トゥペシ」を訪れた。
目的は「トゥペシ陶器博物館」。

住宅街でかろうじて見つけた小さな看板のある門から入り、庭先に自転車を停めさせてもらい「こんにちは〜」とドアから中を覗く。まるで個人の工房におじゃましているようなアットホームさ。マダムが一人で受付からガイドまで行っている小さな州営博物館だ。

可愛らしい庭先

様々な種類の陶器を展示

ボトル作りのインストラクション

絵柄のモチーフはほとんどが花木や動物など自然のもの。

ゴージャスなタッチの花柄も良いが、個人的には鳥や鹿などの動物を単純化したテイストが好きだ。

鳥のカタチの卵置きとはシュール

青と黄をベースにした作品が多い

繊細な手描きの絵柄

中身が絵で分かるスパイスボトル

今回、「トゥペシで陶芸を始めた家族がおり、正式にはその一族が作った製品のみを “トゥペシポタリー ” と呼ぶ」と教わったが、実際にはそこから派生した似た絵柄・色使いの製品が現在でも多く作られている。チェコ東南部地域の陶芸と聞けば人々が思い浮かべるのは俗称としての “トゥペシポタリー”であろう。

地域伝統の技とデザインが廃れてしまうよりもずっと良いではないか。今も進化中の伝統工芸なのだった。

 

文・写真:Noriko Naniwa
Blog:https://www.howtobeczech.com