「旅するデザイナー」がおすすめする旅先でのお土産たち!【vol.18 広島県/シロップたっぷり大人の味わい くにひろ屋の洋酒ケーキ】

白壁が特徴的な町並みの広島県府中市上下町にある「くにひろ屋」の「洋酒ケーキ」はどこか懐かしくて、一度食べたら忘れられない大人のケーキ。昭和36年、フランスの焼き菓子「サバラン」を参考に、カステラにラム酒とブランデーのシロップをたっぷり浸した「洋酒ケーキ」が生まれたのだそう。洋菓子が今ほど一般的でなかった当時としては大変モダンな味だったことでしょう。いつもそばにあるちょっと贅沢なおやつとして半世紀にわたり愛され続けています。

洋酒ケーキの味の秘密は厳選した素材と、職人直伝の製法と手わざ、手間のかけ方にあります。職人が毎日生地を一枚一枚丁寧に焼き上げ、一つ一つ手作業でシロップに漬け込むことで手作りの味わいを生み出しているそう。生地には上下町に隣接する世羅産の新鮮な高原たまごをふんだんに使用し、国内でもあまり流通していない希少なラム酒に2種類のブランデーをブレンドした芳醇な香りのシロップが特徴。

レトロでかわいい包装の箱を手に取ると、まず気付くのが重さ。ずっしりとした重みが期待を持たせます。次に個包装の袋を開けると芳醇な香りが広がります。しかしどう袋から出したらいいのかちょっと悩むほどケーキにはたっぷりの洋酒が沁み込んでいます。嬉しい悩み!指をしっとりさせながらお皿に移し、待ちきれずにすぐにフォークで口に運ぶと、じゅわ〜っと大人の香りが口いっぱいに広がります。広島には有名なお土産やお菓子がたくさんありますが、大人の方にはぜひオススメしたいお土産です。

 

さて、府中市上下町から瀬戸内海方面へ移動すると、突然とても気になるものを発見!場所は広島県呉市豊浜町。豊島と大崎下島を結ぶ豊浜大橋のすぐそばにある巨大ジャングルジムです! 豊浜大橋の開通を記念して平成5年10月に完成した架橋記念公園に高さ13.2メートル、幅15.5メートルの日本一大きなジャングルジムを作ったのだそう。

しかし、えらく背の高い草に囲まれていてかなり躊躇……。せっかく日本一のジャングルジムに出会ったのだから登らずにはいられない! ということで思い切って登ってみました。

とりあえず外側から登ってみましたが、高すぎて怖くなり途中で断念。

崖に沿って建てられている「足場」のようなジャングルジムは直径48.6ミリの単管パイプをメインに使っている様子。ジョイントはあまり見たことがなく、オリジナルのようにも見えます。内部はこれまた意外と動線がしっかりしていて面白い! まるで巨大迷路のよう。 左右に階段がありました! シンメトリーな構造になっており、ちゃんと計算されている様子。 階段を登っていくと、うっすらと海が見え始めました。どこを切り取ってもカッコいい! 大人のジャングルジム!

頂上から見る景色は橋と海と島々を見渡すことができとても美しく壮観。風も気持ち良く爽やかな気分にさせてくれます。 瀬戸内海は太平洋や日本海とは大きく違い、とても穏やかで大きな川のようにも見えます。 この巨大ジャングルジムは通常の公園の遊具と違い「子供専用」的デザインではないので、なんだか大人も登りたくなります。禁止事項がたくさん書かれた公園が増える中、登る時の注意事項が書かれた看板なども特に見当たりませんでした。こういったユーモアのある構造物は「危険だから」と計画が進まない、もしくは撤去されてしまうことがよくあります。しかし、ここまでやり切るという行為に感服。豊浜町を代表する現代アートのようにも感じられました。

 

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