秋冬に欲しくなるものといえば、ふわりと体を包んでくれるニット。そして、ハンサムにもエレガントに見えるトラッドなパンツ。このふたつを探していて行き着いたのは、やっぱり『ユニクロ』でした。その理由は、とてもベーシックながら、きちんと今年らしい雰囲気がデザインに投影されているから。
いろんな色を揃えたいニット。

毎年の定番となったラムウールを使ったニットは、手頃な価格帯も相まって大人気。今年は19.5マイクロンのラムウールが使われ、より柔らかであたたかい肌触りとなりました。進化は素材だけにあらず。少しゆったりとしたシルエットにデザインされているので、トレンド感もプラス。ハイウエストのボトムスとも相性いい着丈というところもさすがです。
『ユニクロ』らしさといえば、11色ものカラーが揃っていること。基本の黒と白は押さえながら、今年注目したいのは深みのあるビビットなカラー! 例えば、写真のようなピンクやイエローも、ニットの質感が色の強さをマイルドにしてくれるので、いつもは手を出さないカラーにこそ挑戦してほしいのです。こっくりとした落ち着いたトーンなら肌馴染みがよく、着まわし力もたっぷり。
いつものクルーネックと侮るなかれ。今年のネックラインには、14ゲージの繊細な編み目が選ばれていて、気品が漂います。目が詰まっているので、伸びにくいというのも嬉しいポイントです。
シルエットが生み出す美しさ。

ユニクロには数ある名品がありますが、こちらのアンクルパンツも忘れてはいけません。今季は、脚を美しく魅せてくれるシルエットがさらにアップデートされました。足首がちらりと覗く丈は寒い季節は謙遜されがちだけれど、実は着まわしの効くアイテム。トラッド感のある革靴にビビットカラーのソックスを効かせてもかわいいし、ショートブーツを合わせても足首がもたつきません。
クラシカル感の高い左のグランチェック柄は、シンプルなシャツやニットを合わせてトラッドにまとめたい1本。右のタックパンツは、フロントに入ったタックのおかげでよりカジュアルな雰囲気が漂います。オフィスでも履けるエレガントさも魅力です。
秋冬らしさといえば、あたたかみのある起毛感のある生地。ポリエステルとレーヨンのブレンド素材が使われ、形態安定加工が施されています。そのおかげで洗濯してもシワになりにくく、お手入れだってとっても楽。
アンクルパンツは、ウエストがゴムになっていてリラックス感のある履き心地も人気。とはいえ、だらしなさは全くなし。その秘密は、生地とマッチするようなゴムの素材が使われているから。だからウエストインしても、すっきりとして見えるのです。
今年のムードをまとった『ユニクロ』の名品は、その手頃な価格も大きな魅力。色違いや形違いで揃えて、よりオシャレを楽しみましょう。
ユニクロ
0120-170-296
photograph:kimyongduck
styling:Mari Nagasaka
text:Kisae Nomura