コンパクトシリーズをはじめとする多くのテーブルウェアにはプロが信頼を寄せる、『木村硝子店』。創業時より、工場をもたないメーカーとして、たくさんの職人や工場の協力を得て、オリジナルデザインのグラスを製造しています。
プロから一般家庭まで広く、たくさんのファンを持つのは、オリジナルグラス以外にも目を向けてセレクトしているところかもしれません。『木村硝子店』の永い歴史に育まれた審美眼の光るアイテムもまた、オリジナル同様に魅力溢れるアイテムです。
今回PeLuLuが注目するのは、『Bormioli Rocco(ボルミオリ・ロッコ)』。1826年から続く、老舗ブランドです。イタリア、スペインに工場を持ち、世界中のカフェやバーなどで愛用されています。
もう一杯! とついついすすむビールグラス
『ボルミオリ・ロッコ』のノニックスシリーズは、パイントグラスと呼ばれる、ビールグラスです。大きいグラスは、ビール缶の500mlがぴったり入るサイズ。マシンメイドでラフに出来たグラスは、気軽な日常にもマッチ! とくに小さいサイズは、ビール以外にも水やジュースなどにも活躍してくれます。
また、このグラスはスタッキングも可能で収納しやすいのも特長。ほお骨のような出っ張った部分にひっかかるようにして重ねることができます。
バルコニーやベランダで、あるいはピクニックなどの屋外でも重宝してくれるはず。夏の夜風に涼む時間をともにしたいビールグラスです。
ビールは、老舗酒造の贈る一杯をセレクト!
フクロウマークがキュートな『常陸野ネストビール』は、1823年(文政6年)から日本酒をつくり続ける木内酒造が手がけています。
万葉の昔より井戸から酒が湧き出たという伝承のある常陸野は、水と緑の豊かところで知られている地で、ビールづくりにも適しているそう。
昨今、注目されているクラフトビールですが、中でも『常陸野ネストビール』は人気の高い銘柄として知られています。
1996年からスタートし、現在は15種のレギュラーフレーバーをラインナップ。その中から、夏気分を盛り上げてくれそうな3種をご紹介します。
「ホワイトエール」は、コリアンダーにオレンジピール、ナツメグ等を加えた小麦ビール。ハーブを感じさせながら小麦麦芽の酸味と柔らかな味わいが混じり合う、爽やかさが魅力。
「アンバーエール」は、高温で焙煎した麦芽の香ばしさとほのかな甘味にアロマホップの華やかな香りが溶け合う、深い味わいの褐色のビール。
そして「ペールエール」は、麦芽の芳醇な旨味を感じさせる、上質なアロマホップの香りと苦味が絶妙なバランスが魅力の麦わら色のビール。
茨城の酒蔵から生まれたフクロウラベルのビールは、現在ではアメリカにイギリス、タイ、オーストラリアなど世界30カ国で展開されているそう。地産地消の心が息づく、メイドインジャパンのビールを平成最後の夏に味わってみませんか。
ノニックス 大 580cc ¥550(税込)、小 290cc ¥388(税込)
Bormioli Rocco(ボルミオリ・ロッコ)
03-3834-1781(木村硝子店)
左からホワイトエール 330ml ¥370、ペールエール、アンバーエール 各330ml ¥380
常陸野ネストビール
029-212-5111(木内酒造)
photograph:Hiroshi Nakamura
styling:Saori Ikeda
text : Akira Watanabe