手づくりマーケットでクリエイティブな週末【ハンドメイドインジャパンフェス(2020)】会場レポート

日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」が主催する「ハンドメイドインジャパンフェス(2020)」が東京ビッグサイトで開催されました。今年も、熱気溢れる会場からこだわり作品をご紹介します。

第9回目の開催となる今回のテーマは「Enjoy!2020」

2020年1月11日(土)・12日(日)の2日間、東京ビッグサイトで開催された「ハンドメイドインジャパンフェス(2020)」。全国各地から集まったクリエイターたちが一堂に会す、オリジナル作品の展示・販売の祭典です。

オリンピックイヤーとなる今年は、日本が世界の中でも主役になる年と言えます。

そんな特別な1 年を、このイベントを皮切りに思い切り楽しもうというメッセージが込められた今回のハンドメイドインジャパンフェス。

会場入口のアトリウムでは、富士山のオブジェが出迎えてくれました。

本来は、毎年、夏と冬に開催しているイベントですが、2020年は会場都合のため今開催のみ。
それもあってか、クリエイターもお客さんも、いつもよりちょっと気合が入っている模様。

マーケット、ワークショップ、音楽ライブにフードと、幅広いジャンルの手づくり作品が楽しめるクリエティブな2 日間。今回は、1月12日に出会った作品や作家たちをご紹介します。

豪華ゲストのステージ&パフォーマンス

イベント会場を彩る音楽ステージには、トクマルシューゴさん、PORIN&モリシー(Awesome City Club)、suger meなど豪華アーティストが登場しました。

また、「TEAM BEYOND」とJ-WAVEによるパラスポーツトークショーでは、テーマソングを歌う矢井田瞳さんと高高-takataka-さんがスペシャルライブも披露。

このスペシャルステージには間に合いませんでしたが、崎山蒼志さんのライブはバッチリ楽しみました!
圧巻のパフォーマンスで、会場は大盛上がり!

“とっておき”フード&ドリンクに注目!

“ハンドメイド”と聞くと、ファッション小物や木工、陶芸といったクラフト作品を思い浮かべやすいですが、フードやドリンクも外せないマストルックアイテム!

今回はハンドメイドインジャパンフェスで見つけた、注目のこだわりフード&ドリンクを紹介します。

《ピックアップ フード》

GLODEN MUSTARD

マスタードといえば本来、酸味と辛さが特徴の調味料ですが、「GLODEN MUSTARD」はとってもマイルド。
プチプチとした食感も新鮮で、自分が知っているマスタードとは明らかに異なる代物です。

この「GLODEN MUSTARD」はもともと、代表がソムリエとして働いるレストランで、オリジナル調味料をつくろうと試行錯誤していた際、フレンチのシェフと和食のシェフとの間で意見が割れ、ケンカになったことが発端だそう。

料理人たちがもめている間に、調味料をつくったことをすっかり忘れてしまい、少し経ってから思い出して開けてみたところ、「GLODEN MUSTARD」が出来ていました。

2018年の調味料選手権で優勝し、今では有名ホテルやレストランでも重用され、これから海外でも販売が始まる「GLODEN MUSTARD」は、実はケンカが元になってできた、偶然の産物!

マスタードの種類は、白醤油を使った「ゴールド」、たまり醤油を入れた「ブラック」、イカ墨入りの「マーレ」の3種類。

ローストビーフやサラダはもちろん、納豆に入れたりスライスしたアボカドにソースとしてかけるなど、その食べ方はアイディアの次第。白身魚との相性もよく、カルパッチョやソテーで食べるのもおすすめ。しっかり味の「マーレ」は、コクがあるので日本酒のお供にもなります。

料理好きやお酒好きにはたまらない調味料です。

ゴールデンマスタード

菓子工房 osanji time.

この季節らしい「迎春アイシングクッキー」や、シフォンケーキ、マフィンなどの焼き菓子が並ぶ「菓子工房 osanji time.」は、埼玉県・大宮にあるお菓子屋さんです。

季節に合わせたデザインのアイシングクッキー缶は、もはや芸術の域。食べる人が笑顔になるお菓子づくりを大切にしているのが伝わってきます。

せっかくなので、パティシエさんにもお話をうかがいたかったのですが、「夜な夜な頑張ってお菓子を焼いたので、今車の中でお休み中なんです」と、一時休戦中でした。
なんとハンドメイドインジャパンフェスの後もイベント出店が続くそうで、1月15日(水)「Reach大崎クラフトマーケット」、19日(日)「雑司ヶ谷手創り市」と年明けから大忙し!

年始からエンジン全開の「菓子工房 osanji time.」。工房販売の日程もチェックしてみてください!

菓子工房 osanji time.

パン屋 トロワ

東京・墨田区にある「トロワ」は、家族みんなで安心して食べられるパンづくりをモットーにした、地元の小さなパン屋さん。

国産小麦でつくったくるみパンに、カルピスバターと十勝産のこしあんをたっぷり挟んだ「塩とあんとカルピス㈱バター」は、コロンとした見た目もかわいいトロワの人気商品。
少し冷やしてから、バターのコクと塩の深み、甘いあんこのハーモニーをひんやり食感で楽しむほか、室温に戻してバターがホイップ風に軽く柔らかになった頃合いを楽しむのもツウな食べ方。

この日は、ちょうど食べ頃になった「シュトレン」も販売。栗やドライフルーツ、ナッツがたっぷりと入ったしっとり食感のシュトーレンは、クリスマスじゃなくても食べたい絶品おやつ。トロワの熟成された味、食べてみたい!

パン屋 トロワ

お菓子工房 ミルエテ

神奈川・横浜市にある「ミルエテ」は、家族で営む地域のお菓子工房です。
オーナーパティシエが全てのお菓子を一つずつ手作業で仕上げています。なるべく自然な素材を使い、心と体にいいものをつくることをモットーにしているそう。

ハンドメイドインジャパンフェスでは、この季節にぴったりのガトーショコラを中心に、チョコレートのお菓子をラインアップ。

ガトーショコラは甘すぎず、カカオのコクがしっかりとしたホロホロ食感。酸味のあるコーヒーやミルキーな香りの紅茶にも合いそうです。

販売ブースもアットホームな雰囲気で、近所にあったらついつい通いたくなるような温かみがありました。
お菓子以外にパンもつくっています。パンマルシェなどでも出店しているので、パン好きさんもチェックして見てください!

お菓子工房 ミルエテ

フミ子の生ゆず胡椒

密かに楽しみにしていた「フミ子の生ゆず胡椒」は、なんと完売中でブースに人がおらず…!

「フミ子の生ゆず胡椒」とは、福岡・宗像市で「フミ子さん」が家族のためにつくっていたゆず胡椒を、その息子さんが受け継いで販売しているという、知る人ぞ知る人気の調味料です。

母がつくる自慢の味を「もっと広めたい」という想いで、ゆず胡椒づくりを引き継いだ息子の原田さん。そのストーリーも含めて、味わい深さがあります。

青・黄・黒の3種類のうち、「青」が基本の一本だそう。
無農薬ゆずを使った爽やかなゆず胡椒は、一度食べるとそのおいしさにリピートして購入したくなると聞きます。
料理の幅を広げてくれるピリッと辛い調味料。チェックしてみてください!

フミ子の生ゆず胡椒(フミ子印)

《ピックアップ ドリンク》

KINGLY COFFEE

KINGLY COFFEEは、兵庫県西宮市に工場を持つスペシャルティコーヒーの専門店。

注目したい商品は、自家焙煎したコーヒー豆でつくるカフェオレベース。牛乳を注ぐだけで絶品カフェオレが出来上がります。

試飲させてもらいましたが、コーヒーのコクはしっかり感じるのに苦味が少なく、ほんのり甘みがあって後味すっきり。これはおいしい…!

お客さんに試飲してもらうとそのあまりのおいしさに、「いい牛乳使ってるんでしょう?」と言われることが多いそうですが、「今日も、そこのセブンイレブンで買ってきた牛乳を使っています」とオーナー。

どんな牛乳でもおいしくつくれる、簡単・絶品カフェオレベース。1本で20~30杯程度のカフェオレができます。

カフェオレベースは、加糖・無糖に加え、妊婦さんにも優しいカフェインレスもラインアップ。箱入りのドリップコーヒーはお土産やプレゼントにも喜ばれそうですね。

西宮の焙煎工場にはカフェスペースもあるそうなので、気になる人はぜひ立ち寄ってみてください!

KINGLY COFFEE

山里の焙煎珈琲 マサイの風

京都から出店のコーヒー屋さん「マサイの風」。

関西人らしいノリのある愉快な店長は、コーヒーを淹れる間にもお客さんを飽きさせないよう、小ネタを仕込んでくるというサービス精神の旺盛さ!

素材・直火焙煎・低温保存にこだわった自家焙煎のコーヒーは、お湯を注ぐ度にふっくらと膨らみます。
3度お湯を注いでも、豆が全く沈みませんでした!鮮度が良い証拠ですね。

京の湧き水で淹れたコーヒーは、ブラジルコーヒーのような深みがあるのに苦味は軽やか。酸味が少なくて重くなりすぎないから、スイスイと飲めます。アロマもしっかりしていて、食欲をそそるような味わいのコーヒー。

2019年12月21日にカフェもオープンしたそうなので、京都でその味を確かめてみてください!

マサイの風~京都・珈琲の里さん

和のハーブティー店 お花茶

和の素材とハーブを組み合わせたお茶屋さん「お花茶」。

「しそとハイビスカス」「しょうがとレモン」「ゆずとローズマリー」など、ちょっと変わった素材の組み合わせでブレンドしたお茶を販売しています。

少しずついろいろな種類のお茶を飲み比べましたが、どの組み合わせも、香りがとても華やか!そして、ハーブティーの概念を覆す、ジュースのような甘み!

お茶にはしっかりとした甘みがありますが、使っているのは砂糖ではなくステビアハーブ(甘味料のステビアの元になるハーブ)なので、甘い飲み物を飲みたい時にぴったり!体に優しいだけでなく、調子も整えてくれます。

お店のおすすめは「しそとハイビスカス」。いろいろ飲んだ中で、筆者もこの味が一番好きでした。
ローズヒップのような色で酸味がありそうに見えますが、全然酸っぱくなくて逆にびっくり。
ティーバックなので淹れるのも気軽ですよ。

和のハーブティー店 お花茶

NODOKA

「NODOKA」のお茶は、パウダー状にした茶葉をそのまま水やお湯で溶いて飲むタイプの日本茶。

抽出するのではなく、お茶のエキスを丸ごと摂取するので、余すところなくお茶を味わうことができます。
茶ガラが出ないのでゴミも減りますね。
氷水に溶いて冷たくすると、すっきりして飲みやすさアップ。

「特選抹茶」「抹茶」「煎茶」「玄米茶」「ほうじ茶」の5種類があり、「玄米茶」以外を試飲させてもらいました。

日本茶独特の渋みはほとんど感じず、氷水で溶いてキンと冷えているため、爽やかな飲み口。飲みやすいのは「煎茶」や「ほうじ茶」だと思います。

パウダー状なので、お茶として飲むだけでなく料理やお菓子などにも使えますよ。
スティックタイプは旅行先でも重宝すること間違いなし。

NODOKA

Tea Tock

東京・西荻窪に昨年オープンしたばかりの「Tea Tock」。
台湾と香港出身のお二人が営むシックなお茶屋さんです。

「台湾のお茶文化を広めたい」との想いでオープンしたお店では、一杯ずつハンドドリップで台湾茶を淹れてくれるそう。

柔らかな印象のお二人と話していると、お店はきっと気持ちが豊かになる場所なんだろうと、感じ取ることができます。

紅茶の味に似た「東方美人」、上品な緑茶に近い「文山包種茶」など、いろいろな種類の烏龍茶も楽しめる「Tea Tock」は、お茶を飲みながら空間と時間の流れをゆっくりと味わう場所。

足を運んでみたくなりました。

Tea Tock

その場でオリジナル作品に仕上げる作家の手仕事

作家と直接話をしながら作品を購入できるのも、ハンドメイドインジャパンフェスの醍醐味。

作品によってはその場でアレンジを加えてくれるのも多くあります。
とってもかわいい作品で、ブースが賑わっていたクラフト作家をピックアップしました。

木のカラクリおもちゃとガラス小物作家 ハヘロ

普段はガラス作品も手がける「ハヘロ」は、木工クラフト作品を販売していました。
写真(上)はミニサイズの笛。写真(下)は真ん中の板を回すと、目の錯覚で反対側に描かれた絵が組み合わさって見えるキーホルダー。

かわいいイラストは奥様が担当。どちらも、その場で名前入れをしてくれます。
小さい子供にはもちろん、大人にも大人気!

その場で、半田ごてを使って名前を入れてくれます。
イラストのゆるさがクセになる、とっても気になるブースでした!
(筆者、たまらず購入…)

木のカラクリおもちゃとガラスの小物作家 ハヘロ

針金アート みかんのぺんき

美大を卒業後、工務店に勤めながら活動している「みかんのぺんき」さん。

ある時、趣味でワイヤーアートを始めたところ、そのおもしろさに見事はまってしまい、近所のカフェに作品を飾ってもらうなどしているうちにファンが増えてきたのだそう。

シュールでとぼけたキャラクターたちは、すべて一本の針金でつくられています。さすが、手先が器用!

好きなキャラクターを選んで台座に取り付け、さらにワイヤーで名前を追加してくれます。
オブジェとしても飾ったり、ドアに取り付けてもかわいいですね!背景が白い壁だとより映えそうです。

針金アート みかんのぺんき

唯一無二の作品と出会える!

他にもハンドメイドインジャパンフェスでは、ファッション・アクセサリー・アート・家具・雑貨など、幅広いカテゴリの作品と出会うことができます。

数あるブースの中から、ちょっと気になるこだわりブースをピックアップしてご紹介します。

桃吉

宝探しが大好きだというクラフト作家さん。
「できればワゴンの下の方までかき分けて見て、お気に入りを探してほしい」と言います。

そのため、ハンドメイドインジャパンフェスにはとにかく山盛りの箱を持ってきたそう。なんと、もともとは写真の4倍ほどの箱があったのだとか!

一つひとつ、ダンボールや厚紙を切って組み立てるところからつくっているので、手間ひまは相当なもの。和紙や折り紙も、こだわって色柄を選んでいます。

この日は、「煩悩の数だけお客さんが来たら店じまい」と決めていて、「あと少し…!」と言いながら店番をしているのが、なんともユニークでした。

100人を超えたところからは「1つサービス」していたので、記念すべき105人目のお客さんとなった筆者は、3つの箱をゲットしました。

イベントでしか出会えない作家さんなので、気になる方は出店情報を小まめにチェック!

桃吉

PECORA・DOLLY

羊毛フェルトで作品をつくっている「PECORA・DOLLY」。

さまざまな動物をモチーフにした壁掛け(写真上)やブローチなどのアクセサリー(写真下)を手がけています。フェルト作品ならではの温かみと、絶妙なリアル感でファンの多い作家さん。

壁掛けフェルトは家に一つあるだけで存在感抜群のインテリアになりますね。ブローチはカバンやマフラーにつければ、インパクトのあるファッションアイテムに。

一つひとつ手づくりしているので、動物たちの表情が少しずつ違うのも魅力的。
自分用だけでなく、誰かにプレゼントしたくなるアイテムです。

PECORA・DOLLY

手づくり腕時計Tegami

まるで絵本やおとぎ話の中に出てきそうな、アンティークでファンタジックなデザインの時計。

ハイブランドの時計もいいですが、ここでしか手に入らない唯一無二のデザインなら、おしゃれにも差がつきます。毎日身に着けるものだからこそ、こだわりたいアイテム。

この日の取材中、「やっぱり忘れられなくて…」と言いながら、ブースに引き返して来たお客さんがいました。

作品との出会いは一期一会。
お気に入りを見つけたら、後悔のないようにしたいですね。

手づくり腕時計 Tegami

次回開催は2021年!来年をお楽しみに!

2020年の開催も盛況で幕を閉じたハンドメイドインジャパンフェス。
来年はどんな作品に出会えるのか、今から楽しみですね。

開催日程は決まり次第公式HPで告知されます。
ぜひチェックしてみてください!

ハンドメイドインジャパンフェス
公式HP https://hmj-fes.jp/