野草がメインディッシュ?…希少な青玉で究極の卵かけご飯。レストラン東北牧場で本物の味を楽しむ。

野草をメインにした料理と青玉と赤玉の2種類の卵が味わえる、ホテルコンチネンタル府中の新館にある「レストラン東北牧場」。無農薬野菜・自生の野草・希少な卵と、体のこと地球のことを考えた循環農法の牧場から直送される食材と、レストランを紹介します。

京王線「府中駅」から徒歩約5分。
駅からほど近い場所に位置する「ホテルコンチネンタル府中」新館1Fにある「レストラン東北牧場」では、東北牧場から届く旨みの強い無農薬野菜や自生する野草、2種類の卵で食べ比べる“究極の卵かけごはん”を楽しむことができます。

オーガニック食材を使ったレストランは数ありますが、そのなかでも「野草がメイン食材」という珍しいレストラン。
どんな料理が味わえるのか、気になる野草料理や究極と呼ばれる卵かけご飯をレポートします。

サラブレッドも飼育|循環農法で土壌をつくる東北牧場

「レストラン東北牧場」の野草は、青森県・八甲田山の麓に広がる「東北牧場」から直送されます。
東北牧場は1917年に競走馬の育成・調教を行なうためにつくられた牧場。現在では、東京ドーム約19個分の敷地内でサラブレッドの飼育をはじめ、野菜や野草の栽培、採卵養鶏を行なっています。

東北牧場で採れる野菜や野草は、循環農法で育てられるのが特徴です。循環農法とは人工的な農薬・化学肥料を使わず、雑草や落ち葉などその土地に在るものを肥料として作物を育てる、環境に寄り添った農業方法のこと。サラブレッドの飼育を行なっている東北牧場では、土を肥やす堆肥に、厩舎で使用した敷き藁、馬ふん、野菜くずなどを集めて牧場内で発酵させた有機肥料を使用。

サラブレッドと鶏たちは牧場内で育った無農薬の野菜や草を食べ、そのふんがまた肥料となって野菜を育てる循環型の農業はおいしい野菜が採れる土壌を育て、私たちの体にも良いものを育んでくれます。

自生した野草が食べられるレストラン

「レストラン東北牧場」は、東北牧場で自生するさまざまな野草を食べることができる珍しいレストラン。
「野草」と聞いてもあまりピンと来ないかもしれませんが、ヨモギ、タンポポ、スミレなどは名前を知っているのではないでしょうか。お正月の七草がゆに使うセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザなども野草の種類です。食材として薬草として、自然の中でのびのびと育った大地の恵みを、料理やスイーツで楽しめるのが「レストラン東北牧場」の一番の特徴です。

着席すると、テーブルには野草の栄養成分や期待される効果が書かれたランチマット(下画像)がセット。

初めて聞く名前の野草もたくさんあります。温泉で効能を読んでいるかのような楽しさがありますね。

レストランはビュッフェ形式なので、好きな料理を好きなだけ楽しめます!野草料理以外にも手を伸ばしたくなるお料理がずらり。季節ごとにフェアなども開催しているので食事のラインアップは、行ってみてのお楽しみ!(取材時は東北フェアを開催中でした!)

ついついたくさん盛ってしまいがちなビュッフェですが、まずはランチマットに書かれている料理メインに少しずつ盛り付けます。どんな栄養があるのか見比べながら食べてみましょう!

「生ハムタンポポ ジェノベーゼソース」(写真中央上)から時計回りに「水菜とツナのサラダ」「サーモンの熊笹ソース」「オオバコチップス」「鰆のよもぎ蒸し」「ハコベと豚の香草焼き」「アカザのカレー風ピザ」「ギシギシのせオイルサーディン」「オオバコ乗せクラッカー」「カタバミのフレンチトースト」(写真中央)と、旬の野草や野菜を使った料理がビュッフェ台に並びます。

野草は苦さなどなく、どれもサラダのような感覚で食べられます。よもぎで蒸した鰆は、大きな蒸籠を開けた瞬間にふわっと香りが広がって、食欲をそそられますよ!

野草は牧場内で自生するものなので、季節によっては、もちろん採れないものが出てきます。時には天候や気候の変動でダメになってしまったり、収穫量が少なくなってしまうこともあるそう。

それでも、レストランで提供するからと言って人工的に栽培量を増やしたりすることは、東北牧場ではしていません。自然のものは自然のまま、自然にあるだけ、採れるだけをいただく。そうやって昔ながらに行なっていたはずの自然との共生を、今この時代だからこそ大切にしたいというメッセージが、野草という食材でつくる料理のなかに込められています。

1個300円!青玉と赤玉2つのこだわり卵

東北牧場で育てている卵は、神秘的な翡翠色の「青玉」(写真左)と栄養たっぷりの「赤玉」(写真右)の2種類。

うっすらと青みがかった美しい青玉は、南米チリ原産のアローカナの血統である「あすなろ鶏」という種類が産む卵です。青森県の特産品でもあるこの卵は、青森県産業技術センターで長い年月をかけて育成したそう。一方の赤玉は、昔から日本で育ってきた「もみじ」という種類の鶏が産む卵。抵抗力が強く、暑さ寒さにも負けずにおいしい卵を産んでくれる鶏です。

広々とした鶏舎で平飼いされた鶏は、主食のトウモロコシ以外におやつとして東北牧場で採れた無農薬野菜の切れ端や、牧場内に自生した野草を食べてビタミンや食物繊維もたっぷりと摂取。健康でストレスフリーな環境のなか飼育された鶏のたちが産む卵は、まさに栄養の塊!

卵かけごはんの正しい食べ方

希少な2種類の卵はなんと1個300円!贅沢な卵かけご飯をビュッフェでは好きなだけ楽しむことができます。ぜひ少なめのご飯で、それぞれの卵を食べ比べてほしいです。今回は正しい卵かけご飯の食べ方もおしえてもらいました。

まず、卵は黄身と白身に分けます。
写真のように白身だけをできるだけきめ細やかに泡立つくらいかき混ぜましょう。

その後、泡だてた白身をご飯にしっかりと混ぜて、最後に黄身をのせます。

こうして食べるとご飯がふわふわになって、黄身の味がはっきりと分かるようになります。

先に青玉を食べてみましたが、卵の味が濃厚です!殻の青色を見るとスッキリしたイメージがありましたが、食べてみると少し粘りを感じるくらいのクリーミーさがあります。黄身の濃さが特徴と言うだけありますね!

赤玉も同じように食べてみましたが、口の中でまったりととろけるような青玉とは違うまろやかさがあります。濃い味わいですが「上品」と言われるだけあって白身にまとまりがあるような感じでしょうか。女性的な優しさも感じる黄身と白身のバランスが良く整った印象です。

卵かけご飯にはお醤油を少しかける人が多いかと思いますが、本当においしい卵で食べる卵かけご飯にお醤油は不要。塩味の一番おいしい取り方は、漬物と一緒に食べること。

「レストラン東北牧場」の漬物は、牧場で採れる無農薬野菜を使って手づくりしている自家製品。この漬物が本当においしい!食べて一番驚いたのは、実は漬物のおいしさでした。

スーパーなど店頭で販売している漬物は、商品によっては薬品に浸け込んだ輸入野菜を利用していることが多く、野菜の味も栄養もすでになくなってしまっているものも多くあります。

そんななか、東北牧場の収穫野菜で手づくりする漬物のおいしさは、これまでの漬物への見方が180℃変わるくらいの衝撃でした。究極の卵かけご飯は希少価値の高い卵で食べるだけでなく、本物の漬物と一緒に味わってこそ真価を発揮します!

デザートに究極のプリン!最後までこだわりの卵を楽しむ

青玉・赤玉でつくる2種類プリン(写真中央)もぜひ味わってみてください!
卵・ジャージー牛乳・アカシアのハチミツの3種類だけでつくられるシンプルで自然な甘さのプリンです。プリンが少し硬めなのは卵の味を感じやすくするためだそう。
プリンで食べる方が卵の味がわかりやすいかもしれません。

デザートコーナーも充実しているので、食べ過ぎること間違いなし!

好きな野草で組み合わせてブレンド茶をつくる

食事と一緒に楽しみたいお茶は、好きな薬草をブレンドできるポットタイプ。
おすすめの飲み方は、気になる薬草茶をそれぞれストレートで淹れてから、1杯目はそのまま、2杯目は種類の違う薬草茶を混ぜて飲んでみる方法です。

野草は古来より栄養価が高い食材として料理などに用いられ、時にはその効能を薬として利用されてきました。「野草」と聞くといわゆる雑草をイメージしてしまい食材のように感じにくいですが、野草は「和製ハーブ」として、本来はお茶やコーヒーなどでも気軽に楽しめるもの。

野草茶のなかでは知名度が高いと思われるタンポポ茶やタンポポコーヒーなら、輸入食品のお店「カルディコーヒーファーム」でも販売しているなど意外と身近なところで手に入れることもできます。

メインディッシュに”野草”を取り入れた「レストラン東北牧場」

「レストラン東北牧場」を運営するホテルコンチネンタル府中では、本館1Fの「カフェ&バーコルト」「レストランフィリー」でも東北牧場の野菜や野草を活かしたメニューを提供しています。
ほかに「SAKURA CAFE」「GINZA TOKYO 300(Three Hundred Bar)」などの系列ホテル・飲食店でも、お店の個性に合わせた野草メニューを展開中。

すぐそばにある身近な存在なのに、食材としては距離の遠い”野草”。
昔から食べられていた健康食材は、いつの間にか”雑草”として疎まれるようになり、その価値は現代ではとうに失われつつありました。

しかし、還元可能な素材が注目されつつある今、サスティナブルな考え方も徐々に意識されはじめています。野草が世界を変える日は、もうそこまで来ているのかもしれません。

まずは「単純においしいものを食べたい!」という気持ちで「レストラン東北牧場」に行ってみてください。そこで本当においしいものに出会ったその時、自分の食べるものを少しだけ見直してみてはいかがでしょうか?

とにもかくにも、卵かけご飯は漬物と一緒に必食です!

 

ホテルコンチネンタル府中「レストラン東北牧場」
東京都府中市府中町1-5-1(新館 1F)
042-333-7115(直通)

■朝食バイキング 7:00~9:30
お一人様1,100円(税別)
※ドリンクバー付(東北牧場産の自家製の野草茶・コーヒー・紅茶・ウーロン茶・ジュース)
■和食ランチ/ランチバイキング 11:30~14:30
大人(中学生以上) 1,500円、小学生 750円、幼児 500円(税別)
※ランチバイキングは2019年11月の土日祝で開催(月によって異なる)
※ランチバイキングの日は通常の和食ランチのご用意はございません。
■和・洋・中 ディナーバイキング 17:00~22:00(100分制)
大人(中学生以上) 2,480円、シルバー(65歳以上) 1,900円、小学生 1,500円、幼児 700円(税別)
※詳細はHPをご確認ください。
https://www.hotel-continental.co.jp/restaurant/restaurant_tohoku/

東北牧場
https://tohoku-bokujo.co.jp/

 

text: Mizuki