はじめてそのチーズを食べたとき、「なに、これ!」と思わず声に出してしまった。そのチーズは「ブッラータ」で、偶然、仙川のQueen’s Isetanで見つけた「CHEESE STAND」のチーズ。雑誌やテレビで、渋谷でチーズを作っているお店ができたという話は耳にしていたのですが、日常の動線に渋谷がなく、なかなか行くことのない場所なので、はじめてCHEESE STANDのチーズを食べたのは、イベントのお料理でした。そうしたら、少し経って、Queen’s Isetanのチーズ売り場で巡り合えました。
その日は、シンプルに、トマトとバジルとブッラータにオリーブオイルとお塩でいただきました。ブッラータは、モッツァレラの巾着の中に、生クリームと細かく裂いたモッツァレラが入っているフレッシュチーズで、食べるときに巾着をナイフで切ると中からとろ〜っと生クリームと裂いたモッツァレラが出てきます。最近は糖度の高いトマトをよく見かけますが、これだけフレッシュで濃厚なブッラータと合わせるなら、酸味の少ししっかりしたトマトの方が合うかな? と思います。人気のあるチーズなので、運よく出会ったら、即買いしてみてください。チーズの匂いが苦手という方でもCHEESE STANDのフレッシュチーズなら、食べられると思います。
青山にあるTHE BURNもCHEESE STANDのブッラータを使っているレストラン。先日、THE BURNでいただいたCHEESE STANDのブッラータとトマトのサラダがこちら。ブッラータは鮮度が命といわれるチーズで、流通量自体も少ないので、まだ認知度もあまり高くなかったチーズです。でも、CHEESE STANDが東京・渋谷でフレッシュなチーズ造りを始めたことで、東京のレストランでは、メニューに「CHEESE STANDのブッラータ」という文字をよく見かけるようになりました。シェフたちの間でも、人気のチーズです。
ブッラータとトマトと無花果。フルーツとの相性がとても良いチーズで、夏は無花果の代わりに桃を組み合わせたお皿をよく食べました。
そんなCHEESE STANDの代表 藤川真至さんは、ご自身を「チーズ職人」と名乗っていらっしゃいます。職人とは、「自分の技術で物を造ることを職業とする人」です。藤川さんは、朝3時からフレッシュなチーズを造っているそう。日本ではあまり馴染みのなかった、フレッシュなチーズを出来たての一番美味しい状態で食べてもらいたい、そういう思いが詰まったチーズを造る姿は、まさに、職人です。
この週末、面白いイベントがあります。
青山の国連大学アネックスで、チーズ、パン、コーヒー、チョコレートの職人が集まる「CRAFTSMAN × SHIP」という1日だけのイベントが開催されます。
当日登場するCRAFTSMANは、こちらのみなさん。:
職人たちのモノ造りに対する熱い思いを聴くことができて、各ショップのブースでの試食もありという、スペシャルなイベントです。とても身近で、大好きな食べものだからこそ、造り手の顔が見えるともっと安心できるし、本当に美味しくて、環境にも身体にも良いものを摂るようにしたい、最近は、そんなふうに考えています。
CRAFTSMAN × SHIP
https://note.mu/magari_craftsman
THE BURN
http://salt-group.jp/shop/theburn/