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「旅するデザイナー」がおすすめする旅先でのお土産たち!【vol.11 長野地獄谷野猿公苑 サバタケ缶&おさるの金太郎飴】

デザイナーならではの視点から、旅先の情報とともにその土地のお土産、雑貨、食べ物などをご紹介します。

 

今回ご紹介したいお土産は、雪国を代表する長野県の山菜「根曲がり竹(千島笹)」を使用したサバタケと、小古井菓子店の「おさるの金太郎飴」。ここ北信地方では根曲がり竹とサバの水煮缶詰を入れた味噌汁を食べる風習があります。寒いこの時期にはあたたかいサバタケが体に染み渡ります。

 

標高1500m前後の志賀高原で採れる天然物の「根曲がり竹」はえぐみがなく食感が絶妙で、とても食べやすい細さ。他の産地にも負けない天下一品の味。食べるときにはネギなどの薬味を加えるなどの一手間を。

 

 小古井菓子店の「おさるの金太郎飴」は、ひとつひとつ表情が違って食べるのがもったいないくらい。近くの地獄谷野猿公苑にちなんだかわいいお土産です。

 

 

今回これらのお土産を見つけたのは、世界で唯一温泉に入るニホンザルを間近で見られる場所、長野県の地獄谷野猿公苑近くのお土産屋さん。地獄谷野猿公苑は、「外国人観光客が日本で訪れたい場所」の上位にいつもランクインしている意外な場所。

 

 

この公苑は、長野県の北部にある横湯川の渓谷にあります。切り立った崖に囲まれ、源泉が絶えず湯気を上げている光景に、かつて人々はこの地を地獄谷と呼んでいたそう。標高850mに位置する地獄谷の冬は厳しく、1mを越える雪に覆われ、最低気温が-10℃を下回ることもしばしば。山深い場所にあるのと、冬はとても厳しい環境ということもあり、実際に行くのも一苦労です。

 

サルも厳しい寒さゆえに温泉に入るので、やはり真冬に行かないとサルの入浴シーンは見れないのです。私の周りにも実際に行ったことがある人はほとんどおらず。そんな過酷な場所なら、行ってみるしかない!と真冬の長野に向かいました。

 

どこまでも続く美しい雪景色を窓に写しながら電車はゆっくりと進んでいきます。あたたかい電車の中から眺める雪景色は贅沢にも感じます。

 

 

温泉に入るサルは1970年にアメリカの「LIFE」誌の表紙に掲載され、海外に報道されました。1998年の長野冬季オリンピックの際は選手、大会関係者、報道関係者等、世界中からの人々が大勢訪れ話題となり、広く世界中に知られました。

そんな世界中で話題の野猿公苑へは最寄駅の湯田中駅からバスに15分乗り、バス停からさらに山の中を約40分歩きます。湯田中駅周辺にあるゲストハウスやおみやげ屋さんでスノーブーツや防寒コートのレンタルも行なっているのでとても便利です。なかなか準備が必要なサルの楽園。簡単にはたどり着けません。

 

すぐ左は崖。道から外れないよう気をつけながら雪深い山道を進みます。

 

なんとこんな車も入ってこれないような場所に旅館が!地獄谷温泉唯一のお宿、1864年創業の「後楽館」では日帰り入浴もでき、寒い日は露天風呂にサルが入ってくることも。世界でただひとつだけ猿と一緒に入浴できる露天風呂なのです!

※野生なので近くに来たおサルには触らないよう注意してくださいね

 

 

道を歩いていると急に上から雪のカタマリが降ってきました! 見上げると木の上にはサル! よく見るとすぐ近くにもサル! 突然サルたちが目の前に現れはじめます。動きを見ているとかなりすばしっこい様子。木の皮を食べたり葉の先を食べたり、寒いのに小さな子供のようにとっても元気です。

 

 

 

温泉に入るサルを探すと、一番奥に人だかりを発見!いたーーーー!!温泉にサル! さる! 猿!

人に慣れていて足元にも来るのでフワフワの毛に触りたくて仕方がないのですが、なんといってもみんな野生のサル。いつ噛まれたり引っかかれてもおかしくありません。ここはぐっと耐えます。

 

 

温泉の中ではそれぞれペアになって毛づくろい。

 

気持ちよさそうに温泉に入っていて、みんな人間のよう。子ザルも多く、温泉に勢いよく飛び込んだり走り回ったり。 さ、触りたい!!!

 

 

開苑以来、ニホンザルの興味深い生態を間近で観察できる場所や温泉に入るサルとして広く世界中の人々に愛されている野猿公苑。戦後、サルが食料にしていた山奥の木々が切り倒され、サルは生息地を無くし、山から地獄谷付近まで下りて来るようになったと言います。ところが山を下りたサルの数が多すぎて食料が足らず、更に下流のリンゴ畑が被害を受け、サルが有害獣と認められ50頭の射殺許可が出たところ、餌が足りれば畑の被害は出ないという発想から、リンゴ畑から離れた上流付近にてサルを餌付けし、人間との共生を目指してサルの駆除に反対した初代苑長が行動を起こしたそう。その後、3年がかりで警戒心の強いサルの群れを手なずけ、1964年に地獄谷野猿公苑が開苑となったのです。地獄谷野猿公苑のニホンザルは大人しく、カメラを向けても全く逃げません。しかし、サルたちは森に生息する野生動物であり、様々な背景があったものの地獄谷野猿公苑は、あくまでも自然観察の場という位置づけなのです。

 

地獄谷野猿公苑は地方創生のアイディアのヒントが詰まっています。そして、かわいいニホンザルの姿の裏にはスタッフ達、地元住民による環境保護へのアイディアと努力が隠されているのです。

 

 

 

【過去の「旅するデザイナー」がおすすめする旅先でのお土産たち!はこちら】

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