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秋の夜長はお月見で、ゆったり過ごすのが大人の流儀

忘れかけていた日本の行事を、ちょっと見直して”今”の気分でお祝いしたい!

コンビニのレジ脇スイーツでのみ、唯一日本の四季や年中行事を感じている…。

忙しくて、ついついそんな生活を送っていませんか?

 

それでも、日本で長いあいだ愛されてきた小さな行事でも、ちょっとお祝いすることで、節目節目を感じることができ、自分をリセットできます。

 

ハロウィンもいいけれど、せっかくの夜の行事”お月見”だから、ナイトパーティーを催すのもいいかも。

お月見のことをちょっと知って、これにかこつけて、和モダンなお祝いをしてみませんか?

 
2017年の十五夜は10月4日。でもこの日は、満月じゃない?

楊洲周延『千代田の大奥 月見之宴(3葉の内1)』明治28

 

十五夜は一年に何回もあって、旧暦の8月15 日のみが、あの有名な「中秋の名月」を差します。

秋の澄み渡った空気の中で、最も美しい月が眺められる日であることから、平安時代ごろから月見の宴が催されてきました。江戸時代には、庶民も楽しむお祝いごととして愛されるようになりました。

 

2017 年の十五夜は、現在私たちが使っている新暦(太陽暦)でいうと、10月4日(水)。実はこの日は満月ではありません。旧暦の8月15日を、そのまま” 中秋の名月の日” と指定してしまっているため、お月見のお祝いの日=満月になるとは限らないのです。

 

そして中秋の名月は、ちょうど秋の収穫を迎える時期。月を楽しむだけでなく、豊かな実りをお祝いし、感謝するという意味も持つようになってきました。江戸城内、大奥での風俗を描いている錦絵では、三宝に乗せたブドウなどの豪

奢な果物や、うさぎを模った可愛らしいものを運んでお祝いしている様子が見られます。背景には、定番のススキの葉もちゃんと添えられているところにも注目です。ススキをお供えするのは、豊かな実りの象徴・頭を垂れた稲の穂の代わりだと言われています。このときにお供えしたススキを軒下に飾っておくと、一年間病気をしないとも言われています。

 

 お月見といえばお月見団子。でも、丸くないお団子もあるのはなぜ?

また、この時期はサトイモの収穫期とも重なるため、「芋名月」という別名もあるほど。お芋をお供えしたり食べたりすることは江戸時代から親しまれていました。今でもその習慣が残っている地域も多く見られ、名古屋では、その名残でお団子をサトイモの形にして販売しているお菓子屋さんもあるほどです。また、お供えしているお芋やお団子を子供達がこっそり食べに行ったり、各戸にもらいに行くという、日本版・ハロウィンのような方法でお月見をお祝いする地方もあるようです。

 

200年続く日本橋の和紙舗『はいばら』に聞いた、江戸趣味のお花見

資料提供: はいばら

 

 日本橋の『はいばら』は、江戸時代から続く老舗。美しい和紙を使ったさまざまな料紙は、眺めているだけでもうっとりします。多くの画家などが、今でいうプロダクトデザインを、『はいばら』に提供。そのアーカイブを保存している聚玉文庫は、価値ある作品を多数収蔵しています。

 

江戸時代の風俗の研究にも力を入れている『はいばら』によると、当時はお月見の宴の際、写真のようなうさぎを模った粉包みをご祝儀に配ったと言われています。中には、当時大切なタンパク源であった黄粉を包んだそうです。もしかすると、上記で紹介した大奥の女性の風俗絵に描かれているのも、この粉包みかもしれません。

 

資料提供: はいばら

 

また『はいばら』には、お月見にぴったりなうさぎをモチーフとした、風雅なぽち袋もあります。中には雪輪を背負ったうさぎの意匠(左)も見られます。ちょっと見ると不思議な図案のように見えますが、昔の人は月夜に降る雪を眺めて、月に住むうさぎが地上に飛び降りてくるさまを想像し、表現していたようです。知っていると見え方も違ってくる、粋な表現の一つです。これらのぽち袋をご祝儀袋として、ちょっとしたお便りや、季節のご挨拶につかうのも素敵です。

 

資料提供: はいばら

 

この時期にぴったりの秋草、萩。萩をデザインした一筆箋も、この時期便利なアイテムです。ちょっとしたお便りにも、お月見の話題を盛り込んで、こういった季節を感じさせるものに書いてお渡しすると、送る人ももらう人も、ぐっと楽しく季節を感じることができます。ふだん会わない人に送りたい、夏のお見舞いを出しそこなった、という時も、お月見はよいきっかけになりそう。

 

 

お月見をきっかけに、和をテーマにしたナイトパーティも!

はいばらオンラインショップ内・季節の特集

 

月を眺めたり、お供えを置く縁側もあまりない現代社会。お月見を口実に、ナイトパーティーをやってみるのも楽しいかもしれません。お芋やお団子、お月見のお飾りがあればベターだけれど、折しも収穫の秋、美味しいものを持ち寄って、あまり難しい決まりを作らず、気軽なホームパーティのスタイルでお祝いしてみるのも素敵です。老舗『はいばら』のHPでは、「手ずから整える食卓」をテーマに、和紙で楽しむホームパーティの工夫も紹介されているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。写真の箸置きの作り方も紹介されています。

 

はいばら

http://www.haibara.co.jp/about

 

 

 

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