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クリエイターのお洒落なショップが急増中! かっぱ橋道具街周辺で注目の「ジビエ革」とは?【レトロな街の素敵なひと・もの】

料理道具の専門店が軒を連ねる、かっぱ橋道具街。外国人観光客も多数訪れるお馴染みのエリア周辺に近年、新進クリエイターがアトリエ&ショップをオープンし、クリエイターの街に変身しました。「エンダースキーマ」をはじめ、レザーブランドが続々。そんななか、注目ショップをピックアップしてご紹介します。

かっぱ橋道具街のお隣エリアに、新世代オーナーのショップが続々オープン! 

 

イースト東京・松が谷にクリエイター系ショップが目立ってきたのは、人気カフェ「itonowa(イトノワ)」が2008年にオープンしてから。アパレルメーカーに勤務後、独立した女性オーナーによる素敵なお店です。現在でも連日にぎわい、2012年にはウェアと雑貨を扱うセレクトショップ「itonowa life(イトノワライフ)」も開店。その寄りみちコースとして、さんぽを楽しむ女子たちとともにお洒落なショップが増えています。

 

 

シンプルなバッグ、財布、革小物が年齢、性別問わず、幅広いユーザーに支持されています。クリエイターの穏やかな情熱とクールでスタイリッシュなテイストとのミックス感が絶妙です。

 

 

この夏、「と革」が仲間入り。著名なミュージシャンのスタイリングを手がけた高見澤篤さんによるブランド「Six COUP DE FOUDRE(シス クー・ド・フードル)」を軸としたギャラリーショップです。社会の中での革の在り方を探りながら、国内外の作家や地域に焦点をあて、発表できる場所を目指しています。

 

 

 

多彩な活動を経て革を追求するクリエイターの新拠点、「と革」

 

 

「どんな土地で、どんなものが獲れて、どんなふうに自分の手もとに届いているのか。興味をもち、考えるなかでいろいろなところに行きました。姫路のタンナーさんからはじまり、もっと深く革に関わることについて知りたいと思い、バングラディシュやイタリアまで足を運んだりもしました。生命をいただいて作っているという一連の流れを自分の目で見て、しっかり意識して、無駄がないように活用したい」(高見澤さん)

 

 

店内には、レザーアイテムとともに植物もコーディネート。ナチュラルでやさしい空気感は高見澤さんのお人柄を反映しているかのよう。

 

 

店内には革製品だけでなく、アート作品もディスプレイ。レザーの可能性を拡げる自由なアイディアと完成度の高さに驚かされます。

 

 

 

クリエイションで社会問題を解決する「ジビエ革」プロジェクト

 

 

2008年より「ジビエ革」プロジェクトを始動。エシカルでスタイリッシュなデザインで提案しています。2016年クラウドファンディングで発表・販売した際には、目標を大きく上回る結果に。各地で個展、イベントなどを中心に展開中です。

 

 

 

「と革」ではベルトのオーダーメイドが人気。素材、長さはもちろん、バックルも選び、自由な組み合わせでカスタムできますよ。8000円(税抜き)~。

 

 

 

「野生動物の革、鹿や熊、猪の革などをわかりやすく伝えられるよう『ジビエ革』と名づけました。年々人口減少が進み、地方の過疎化、農業に従事するかたの高齢化とともに、耕作放棄地や放置された山林が増加。鳥獣被害が広がっています。最新のデータ(『鳥獣被害の現状と対策』農林水産省 農村振興局)によると国内では鹿や猪などによる食害が年間 約200億円に。農林業への被害を防止すべく、約113万頭もの生命が有害駆除、廃棄されていることに胸を痛めています。なかでも食肉以外の皮革での利用は全体の0.2%ほどにすぎず、残念でなりません」(高見澤さん)。

 

動物の権利(アニマルライツ)が世界的に話題となるなか、日本ではこんなにも深刻な状況になっているのだそう。

 

 

 

自然と人間の関係を見直し、捨てられるだけの生命を有効に

 

 

「捨てられてしまう、捨てられるだけの生命を有効に利活用したいと思い、試行錯誤し各地に出かけ、猟師さんたちとも出会い、やっとかたちになってきました。あくまでもフレンチレストランなどで提供されるジビエ料理や、ペットフード用に処理されている食肉の副産物として使わせていただいています。アニマルライツが注目されていますが、自然と人間の関係を見直しながら、レザーを通じて社会問題を考え、解決できれば」(高見澤さん)。

 

 

ありそうでなかったレザーのプレート。インテリアに最適ですね。ショップのマネートレイに使ったり、ジビエ料理とのコーディネートを考えているシェフもいるそうですよ。

 

 

「ブランド名である<シス クー・ド・フードル>にはフランス語で、第六感、一目ぼれというような意味がありますが、読み上げたときの音にもダブルミーニングとして、<シス=死す><シス クー・ド・フードル=食べる、喰う、たべもの>=食べた後の副産物を大切に使う、ものを大切に使う、といった意味を込めました」(高見澤さん)

 

 

革を極限までうすく漉いて(薄くする作業)仕上げたシート。折り紙として使えるようなクオリティを実現した斬新なプロダクトです。

 

 

ブランドロゴには付記されたメッセージ、<Memento Mori>は「死を想う」、さらに副題の〜We will use your life Importantly〜は「あなたたちの命を大事に扱う」の意味。いただいた生命を余すことなく使い切る、「Six COUP DE FOUDRE」のコンセプトを反映しています。

 

 

 

素材選びが生き方を表現する時代に先駆けたプロダクト

 

 

熊の革製品化は、世界でも珍しい試み。脂肪分の多さなどの特性があり、完成までにかなり苦労なさったそうです。「熊革は、厚みがあり男性的な力強さを感じさせます。肉厚で非常に丈夫です。一方、軽くてしなやかなのは、鹿革。肌に吸い付くような滑らかな肌触りが魅力ですよ」(高見澤さん)

 

 

 

 

手のひらにすっぽりと収まる小さめサイズのがまぐち。しっとりしていてソフトな質感、革味を楽しめます。
かわいいルックスだけでなく機能性も兼備。ワンタッチで開閉できます。敬老の日ギフトにもぴったりですね。

 

 

レザーには、野生に生きた証としてキズなどもあるのですが、あえてそのままに。素材の個性をデザインとして生かしています。岩手の熊革、長野、和歌山の鹿革とそれぞれの素材はトレーサビリティを明確化。その土地の問題を知るきっかけになり、捨てられる生命が「ジビエ革」ブランド、製品として流通されることで地域資源として還元できるのもうれしい。

 

 

メンズライクな着こなしや着物、浴衣など、さまざまなコーディネートに似合うハンドバッグ。使うひとが年齢を重ねてもそっと寄り添ってくれそう。

 

 

 

「ファーフリー」、「アニマルフリー」をはじめ、多様化する志向をひとりひとりが選択できるいま、ファッション製品の素材のチョイスが「自分の生き方を表現する」時代がやってくる、その先駆けとなりそうです。

 

 

***

 

と革

 

東京都台東区松が谷2-29-8 ベビーマンション105

TEL 070-5589-5934  

営業時間 11:29~19:19(土日)、15:15~19:19(月火)

水曜~金曜定休

WEB http://to-kawa.com/

 

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