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Movie Column 04. もしあの人と結婚していたら…ひとりの男と2人の美女が織りなすラブコメディ

舞台は1930年代の黄金期のハリウッドとスタイリッシュなNY、「カフェ・ソサエティ(=セレブリティ)」たちの華やかな時代へ

日本でも大ヒットした映画『ミッドナイト・イン・パリ』では1920年代のパリへと誘い、魅了したウディ・アレン。ロマンティックなストーリーの中には、後世の人が「あの時代は最高だった」と憧れ続けるような時代でも、最中に生きる人はそうではないというアレン流のシニカルがあり、ドキッとさせられた。彼の新作『カフェ・ソサエティ』も華やかな時代のアメリカを描きながら、誰しも共感できる“夢”や“愛”といった人生の選択について描く。

 

憧れの街での暮らし、そして美女との出会い


 

世間知らずの主人公ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は刺激的な人生に憧れて、故郷のNYブロンクスから、映画業界のエージェントとして大成功をした叔父のフィルを頼ってハリウッドを訪れた。フィルの元で働き始めたボビーは、彼の秘書ヴォニー(クリステン・スチュワート)の美しさにたちまち心を奪われる。ヴォニーとやっと恋人同士になったのもつかの間、2人の恋は終わり、失恋の痛手を背負ってNYへ戻ることに。

 

NYで兄の経営するナイトクラブでマネージャーとして働き始めるとハリウッドでのコネクションや経験を生かし大盛況。来店したゴージャスな美女ヴェロニカ(ブレイク・ライヴリー)とも出会い、順風満帆だったボビーの元へ思わぬゲストが。それはかつての恋人ヴォニーだった。

 

幸せなのに、人はなぜ「もしかしたら」の可能性を求めてしまうのか?

 


 

もし違う決断していたら、それぞれの未来は違っていたのかもしれない。お互いにそんな想いを抱えて、ひと時を過ごす2人に自分を重ねる人もいれば、腹が立つ人もいるかもしれない。絶世の美女なのに健気なヴェロニカを見ているとますます後者が増えそうな気も⁉︎  アレンならでは人生の解釈について議論しだしたらお酒が進みそう。

 

 

アレンが思い描くセットの中で輝く、オートクチュールメゾンのドレス


 

またストーリーだけでなく、衣装とセットも必見。ヴォニーが着ているドレスの幾つかはシャネルが本作のために特別に作ったもので、ため息が出るほど麗しさ。ハリウッドとNYで対照的な女優陣のスタイルを見比べるのも楽しい。30年代の空気が伝わるセットは、アートブックを見ているかのように洗練されている。

 

GWが終わり気分が下り坂な時、現実からほんの数時間のタイムトリップに出かけてみては。

 

カフェ・ソサエティ』

TOHOシネマズ みゆき座ほか全国公開中

配給:ロングライド 

(C)2016 GRAVIER PRODUCTIONS, INC

公式サイト/http://movie-cafesociety.com

 

text:Momoko Yokomizo

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