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チームラボの作品が大集結!デジタルアートミュージアムが掲げるボーダレスな世界を体験

6月21日、東京・お台場のパレットタウンに日本を代表するウルトラテクノロジスト集団、チームラボによるデジタルアートミュージアム『MORI Building DIGITAL ART MUSEUM EPSON teamLab Borderless』が誕生しました。国内初の常設展となる施設にはどのような作品が集結するのでしょうか。

 

6月21日、東京・お台場のパレットタウンに、チームラボによるデジタルアートミュージアム『MORI Building DIGITAL ART MUSEUM EPSON teamLab Borderless』が誕生しました。

 

6月21日オープン初日 森ビル株式会社代表 辻慎吾社長とチームラボ代表 猪子寿之さんのテープカット

 

 

チームラボとは

" 2001年から活動を開始したウルトラテクノロジスト集団。アーティスト、プログラマー、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成され、集団的創造から生み出したアートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索していく "

 

 

 

『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして境界を越えて飛ぶ』photo by teamLab

 

 

革新と実験をテーマに、これまでの常識を覆すようなデジタルアートを発信してきたチームラボ。絵画や彫刻のようなアートは、キャンバスや石などの物質がないと存在できません。しかしデジタルテクノロジーは物質からアートを解放し、境界を超えることを可能にしました。

 

国内初となる常設展が掲げるコンセプトは、「Borderless」。チームラボ代表の猪子寿之さんは次のように、デジタルミュージアムを説明します。

 

 

 

「作品はほかの作品と境界がなく、また人々との境界をなくし、人々を世界に没入させ、人々の他者との境界を連続的なものにしていく。このような作品群による境界のない、ひとつの世界がチームラボボーダレスです」(猪子寿之さん)

 

520台のプロジェクターが設置された10,000平方メートルの巨大な空間は、5つの異なる世界で構成されています。それぞれどのような楽しみ方があるのか、ご紹介します。

 

 

【アートと人、人と人との境界を連続的にする「Borderless World」】

『花の森、埋もれ失いそして生まれる』Photo by teamLab

 

 

一階すべてを占める「Borderless World」に展示されている作品は、まるで人間のように自由気まま。作品はそれぞれ独立しているにも関わらず、展示されている部屋から移動して、ほかの作品と混ざり合い、ときには人と関係をもって、新たな作品をつくります。

 

『人々のための岩に憑依する滝、小さきは大きなうねりとなる』Photo by teamLab

 

 プレス説明会会場となった『人々のための岩に憑依する滝、小さきは大きなうねりとなる』では、滝は人の存在によって流れを変え、そして地面の花は人に反応して咲いたり、散ったり。

 

『秩序がなくともピースは成り立つ』Photo by teamLab

 

『秩序がなくともピースは成り立つ』から出てきた人々や動物たちは廊下を大名行列のように練り歩き、鑑賞者が触れると声を掛けてくれるので、まるで生きている人間のような親近感が湧きます。

 

『Walk, Walk, Walk: Search, Deviate, Reunite』Photo by teamLab

 

 

 

【身体で世界を捉える「チームラボアスレチックス 運動の森」】

 

『グラフィティネイチャー 山山と深い谷』Photo by teamLab

 

新プロジェクト「チームラボアスレチックス 運動森」は、複雑で立体的な空間で、実際に鑑賞者が身体を動かして、アートを、世界を捉えていきます。

 

猪子さんいわく、都市は意外にも平坦で、身体を動かして探索するというよりは、乗り物で行先に向かって移動する生活になりがち。そこで、身体で空間を捉え、身体で考えるような「創造的運動空間」をつくりたいと考えたのだそう。

 

『光の3Dボルダリング』Photo by teamLab

 

『光の3Dボルダリング』では、カラーグリップを目で追い、経路を頭で考え、そして耳で音を認識し、腕と足で実際に移動する……と文字通り、全身をくまなく使います。

 

『マルチジャンピング宇宙』Photo by teamLab

 

『マルチジャンピング宇宙』は複数人が飛べる巨大なトランポリン。宇宙の星々の一生をテーマにしており、人々がジャンプでつくったひずみに、星屑(チリ)とガスが引き寄せられ、星を誕生させたり、星を成長させたりします。星は一生(寿命)を終えると、宇宙を漂う星屑と星雲にもどり、新しい星の源になるのです。

 

 

【「学ぶ!未来の遊園地」でアートを共に創る】

『お絵描き水族館』Photo by teamLab

 

子どもも一緒にデジタルアートを楽しめる「学ぶ!未来の遊園地」は、「共創」をテーマに鑑賞者と共に世界を自由に創造できる空間です。

 

『お絵描き水族館』では自由に色を塗った生物をスクリーンいっぱいの水族館に泳がせることができます。

 

『すべって育てる!フルーツ畑』Photo by teamLab

 

大きなすべり台が舞台の『すべって育てる!フルーツ畑』。タイトル通り、人が太陽の光となってすべり、ボールに当たることで、水が種を育てて花を咲かせたり、花に受粉してフルーツがなったりします。

 

 

【アートが人に呼応する「ランプの森」】

『呼応するランプの森 - ワンストローク』Photo by teamLab

 

鏡に囲まれて、無限大に広がっているように感じるベネチアンガラス。人がランプに近づき、じっとしているとランプが輝き、音色を響かせ、付近のランプへと光が伝搬していきます。やがて光はまたあなたの元に戻り、光は消えます。

 

人が増えると灯るランプの数が増え、会場を幻想的に照らします。普段の生活でちょっと疎ましく感じてしまう他者の存在もここでは肯定的に捉えられそうです。フォトジェニックな空間ですが、一度撮影をぐっとこらえて静かに響く音色と光の通り道をゆっくり眺めてみませんか。

 

 

【一服の茶に広がるアートを飲む「EN TEA HOUSE」】

Photo by teamLab

 

一服のお茶に広がる花。『小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々』ではその月、その地域の花が、お茶がある限り咲き続け、そして人は花の世界ごとお茶を飲むことができます。

 

Photo by teamLab

 

単にお茶と花を目と舌で楽しむだけでなく、デジタルアートによってお茶の世界が再構築されることで、その文化的な背景をも味わうことができるのでしょう。

 

 

 

■東京から文化発信したい。ミュージアムに込めた想い

 

人の美的感覚を潤すだけでなく、普段見逃しがちな感覚や想いに気づかせてくれるデジタルアートミュージアム。

 

6月11日に開かれたプレス説明会にて。森ビル株式会社 MORI Building DIGITAL ART MUSEUM 企画運営室 室長の杉山央さんは「2020年東京オリンピック、パラリンピックに向けて東京から発信する、世界中のお客様に訪れてもらいたい新たな施設」であり、都市がモノ、お金、情報、そして人を惹きつける磁力を育てていくために一役買っていると話します。

 

 

「東京は経済力において強みをもっている一方、文化発信については世界に比べると弱い。東京の文化発信をできる施設をつくることで、東京の磁力を高めていけるだろうと我々は考えています」(杉山央さん)

 

そして訪れる人々に対して、チームラボ代表の猪子さんは想いを話してくれました。

 

「人々の固定概念を外し、世界と自分との境界、自分と他者との境界をなくし、人々の価値観をもう少しでも広げることを、ほんの少しでもできたら。2020年に向けて世界から東京に訪れる多くの方に、多様な楽しみ方のひとつとなったら、この町を好きになってもらうきっかけになってくれたら幸せに思っています」(猪子寿之さん)

 

作品解説は、休憩室や通路などにまとめて掲載されています

 

この館内は暗く、ほとんど壁や地面に投影されるデジタルアートの光を頼りに移動します。言葉に頼らずに、日本人も外国人も、そして大人も子供も自分の身体と感覚を信じて、館内で(迷子になりながら)探索できるのです。

 

 

 

「この世界に迷い込むと、風景もどんどん変わるし、作品も移動していきます。本当になにか目的をもって順路順に見ていくというよりは、迷い込んで、さまよって……さまよいながら、自らの身体で探索してなにか発見していく。そんな体験をしてもらえたらいいなと思っています。

作品が(元々展示されていた)部屋から出てくると、逆にその部屋に違う作品が入る。出た作品を追いかけたらその部屋の新しい様子は見られないし、歩いていく作品も色んな方向へと分かれていく。そして分かれていく方向ごとにいろんなストーリーがあるんですけど、どこかを追いかければ逆にどこかは見られない。世界のどっかを見れば他は見られない。本来世界はそういうものだと思うんだけれども。

ぜんぶを順序立てて見るというよりは、さまよって迷いながら色んなものを発見してもらえればなと思っています」(猪子寿之さん)

 

『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして超越する空間』photo by teamLab

 

東京・お台場から発信する、新しいアートの形。人と人、人とアートの境界を連続的なものにし、新たな感覚に出会えるデジタルアートの世界に身体も心も預けてみませんか。

 

■施設概要

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス

MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless

所在地:東京都江東区青海1-3-8(お台場パレットタウン)

営業時間:月~木    11:00 -19:00 (21:00)

金・祝前日 11:00 -21:00 (22:00)

土 10:00 -21:00 (22:00)

日・祝日   10:00 -19:00 (20:00)

※最終入館は閉館の1時間前

※()内は6/21(木) - 8/31(金)までの特別延長時間です。

休館日:第2・第4火曜日

料金:一般/高・大学生3,200円(※6月21日~7月31日までは2,400円)子ども(4歳~中学生)1,000円

販売場所:展覧会公式ウェブサイト https://borderless.teamlab.art/jp/

ローソンチケット、セブンチケット

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