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東京新名所?アート×ホテル『BnA STUDIO Akihabara』が秋葉原にオープン

3月12日東京・秋葉原に、泊まれるアート『BnA STUDIO Akihabara』がオープン。世界から注目された『BnA HOTEL Koenji』から2年。部屋数を5つに増やし、気鋭のアーティストたちが手掛ける空間型アートはどのようなものなのでしょうか。

メトロ末広町駅から徒歩5分ほど。大通りから一本裏路地に入ると、「泊まれるアート」がコンセプトのホテル『BnA STUDIO Akihabara』が見えてきます。

 

2015年にオープンした京都の『BnA machiya Kyoto』、2016年の高円寺店『BnA HOTEL Koenji』は国内外のメディアから注目を浴び、クリエイターを含む多くの旅行者が宿泊に訪れました。


しかし「泊まれるアート」とは一体どういうことでしょうか?

 

 

彼らが手がける施設は、単にアート作品を飾る・描くホテルではありません。

 

まるで宿泊者がアートに入り込まれてしまうように、客室をまるごと、気鋭のアーティストたちがクリエイションするのです。部屋の形から、特注家具、素材まで。細かなディティールに、彼らの創作魂が込められています。

 

秋葉原は「ARTと暮らす、東京の次世代アーバンライフスタイル」というテーマのもとつくられました。
ではさっそく一部屋ずつ覗いてみましょう!

 

 

【401 ZEN GARDEN】



扉を開けると、部屋の中央には真鍮箔が貼られた座卓に豪華すぎる座布団。これみよがしに画面に映された「山水」の文字、ネオンの「禅」、奥には囲碁……?

 

この部屋は名前【ZENGARDEN】の通り、伝統的な和のエッセンスを入れつつ、外国人が捉える少し歪曲された日本的「禅」のイメージを広げた空間です。

 

周りを見てみると、あちらこちらにパンチのあるギミックがあります。

 

 

so coolな五重塔のキンキラ土産に、男の子なら一度は手にしただろう木刀、そしてコート掛けにも使える般若の木彫り。さらにはTOKYOらしいネオンや、金閣寺を想起するぎらついた装飾センスなどなど。

 

日本で生活している人なら見慣れてしまったものが、ミニマルな空間に整然と(または混沌と?)置かれていると日常風景に隠れていたカオス感が際立ちます。

 

 

手がけたのは、東京を拠点とする若手作家、緒方数馬、NANOOK、Mitsuko Shimaeの3人によるユニット「51.3 G-Wave」と、キュレーターの佐藤拓。

 

 

ギラギラとした現代的な活気を、文化がそっといなすような。しかし、どこかでこれぞJAPAN!大和魂!フジヤマ!と叫びたくなるような不思議な空間に迷い込んでみてください。

 

 

【301 RESPONDER】



扉を開くと度肝を抜かれるような、原色壁画。
描いたのは、‘81年生まれのアーティストを中心に構成される『81BASTARDS』というアーティストコレクティブです。


アーティストひとりだけではなく、互いの作風を理解し合う複数人が呼応し合うように、コラボレーションして描くことでこの壮大な作品は生まれました。

 


天井と壁の間はそのまま地続きとなるように弧を描き、違和感を覚えることなく、三次元アートに包まれることができます。

 

ベッドで仰向けになっても

 



横を向いても視線がぶつかるアイツが、ちょっとニクイ。


空間として捉えるか、お気に入りの場面を見つけてニヤニヤするか。
アーティストたちの自由なエネルギーを感じるほど、のびやかに描かれた作品に囲まれると、鑑賞者の私たちも気負うことなくアートを感じ取ることができるのです。

 

 

【302 HAILER】



同じ81BASTARDSが手がけたアートでも、色彩がぎゅっと絞り込まれた空間がお隣にありました。

ベッドの上には、かの有名な『風神雷神図』。


俵屋宗達によって1620年代に描かれた有名な屏風絵で、様々な絵師によって模索や模写が繰り返されてきましたが、81BASTARDSも今回挑戦!

 


現代アートシーンでも活躍する表具師、井上雅博によるカスタムメイドの屏風に合わせて、SUMAR WORKSが特注でベッドボード、蹴上、ライティングを作成しています。

 

スケートボードをあしらった三脚椅子に、和柄が配された机。そして窓際のカーテンサイドのチェアなど。

 

 


部屋の中央に構える「和」に、ストリートの感性が加わります。

ホテル名にもある「STUDIO=東京の未来の都市生活」のコンセプトから、アーバンライフを送る人々の感性に届く現代的な和室に仕上がっていました。

 

 

【201 ATHLETIC PARK】・【202 WONDER PARK】


2階はstudioBOWLの村上諒平による、少し趣旨が異なったジャンクな雰囲気の部屋。

 


【201 ATHLETIC PARK】

 


【202 WONDER PARK】


【202 WONDER PARK】のやわらかでポップに色づく調度品を見てみると、サイドテーブルの足元には三輪車、天井には工事現場のもの(子供用?)など身近なものが再利用されているのがわかります。

 

 

 

大人になってしまうと遠のいてしまう、愛らしい造形の公園の遊具。この二部屋は、遊具とそれに貼られたグラフィティの書かれたステッカーとのギャップにインスピレーションを受け、大人の遊び場として「PARK」をテーマに泊まれる公園としてつくられました。

 

二段ベッドの階段を上がるとき、ワクワクするのは大人も子どもも一緒。【201 ATHLETIC PARK】では、特にアスレチック遊具のような高低差を活かして空間づくりがされていました。

 


手元に集まった変わったアイテムを販売するジャンクキオスクや、懐かしのポールも生え、屋外のような雰囲気。見たことあるものが、普段は見かけないところにあるとまた違ったものに見えてしまいます。

 

 

アーティストはこのように、誰もが目にしたことのある公園への既視感を活かして、外みたいな内、野宿のような優雅な空間を演出しました。

 

子どものころの「遊びたい!」という欲求や興奮が、懐かしさと共に思い出されるような、不思議で特別な感覚を抱かせてくれます。

 

 

しかしこれらの作品は未完成の状態。

というのも、ホテルには宿泊者が欠かせません。紹介した5部屋は人々が空間に入り込み、寝泊りする動作や時間がアートの一部となることで、初めて完成するインスタレーション的作品となっているのです。

 


BnAが目指すのは、旅行者と日本のアーティストが交流できる場所です。
旅行者はアーティストたちの作品の中に泊まるという他にはない体験が出来るだけでなく、彼らを支援することもできます。

 


そのひとつが、利益の一部を参加アーティストに還元すること。そして『BnA STUDIO Akihabara』の1階ロビーをクリエイター向けのコワーキングスペースにすることで、そこを基点に新しいコミュニティーを創り上げていこうとしています。

 

多角的に日本のアートシーンを盛り上げるBnAプロジェクトに、あなたもぜひ参加してみませんか。これまでの視点が変わるような、東京都市の未来を垣間見えるかもしれませんよ。

 

BnA STUDIO Akihabaraを詳しく知りたい方はこちら

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