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【開催中】江戸の遊女からファッションとメイクを学ぶ『HOKUSAI BEAUTY ー華やぐ江戸の女たちー』【MiLuLu】

【MiLuLu】では巷で話題の映画作品や美術展をご紹介!「富嶽三十六景」などで知られる浮世絵師、葛飾北斎は美人画の名手としても活躍しました。現在、すみだ北斎美術館で開催されている、葛飾北斎の画風の変遷が楽しめる美人画の魅力と華やかな江戸美人の世界が堪能できる本展覧会『Hokusai Beauty~華やぐ江戸の女たち~』をご紹介します。

北斎とその一門が描いた華やかな江戸美人


 

「富嶽三十六景」などの風景画で知られる葛飾北斎。壮年期には、“美人画家の北斎”として当時のお洒落本において並びが称されるほどでした。また、着物の文様や髪型、装身具などもよく描き込んでいて、装いながらも江戸の華やかな女性美を表現しています。本展覧会では、すみだ北斎美術館所蔵の北斎とその一門の描いた美人画と、ボーラ文化研究所所蔵の結髪雛型、装身具、化粧道具といった江戸の女性風俗を伝える資料等を合わせ、130点ほどの作品と資料から北斎が手掛けた美人画の魅力や華やかな江戸美人の世界を堪能できます。

 

 

北斎美人の七変化


 

北斎は70年に及ぶ画風の変遷において、独特な美人のスタイルを確立させていきます。初期には、美人画の名手である鳥居清長に強く影響を受け、うりざね顔の楚々とした女性を描いていましたが、次第にボリュームのある女性を描くようになっていきました。2人の美人画身支度をする様子が描かれている「俳諧おた巻 植物の部」では、鳥居清長の影響を受けながらも、自分のスタイルを彷彿させるような、細さとたおやかさがあります。独自性の芽生えが感じられると同時に、北斎画業を変遷をたどる上で重要な作品だそうです。

 

 

華麗なるファッション・ヘアスタイルの世界


 

北斎が手掛ける作画の特徴でもある構図や発想が大胆である一方で、描き込みや筆使いが非常に濃密なところも見逃せません!その特色は美人画においても発揮されており、細かな衣装の文様や装飾品の描写なども見どころです。例えば、「花魁と禿」に描かれている蝶が羽根を広げたような遊女独特のヘアスタイルは、「横兵庫」と言われて江戸の吉原や京の島原をはじめとして流行したそうです。また、遊女の中でも上級の花魁が結ったもので、江戸では鼈甲の笄と櫛を中心にしたスッキリと飾り付けられましたが、島原では花簪やサンゴのびらびら櫛など華やかなヘアスタイルで、東西の違いがあったそうです。

 


 

また、「枕草子を読む娘」では緑色に描かれている下唇に注目してください。当時、紅は容器に塗られて販売され、良質な紅は玉虫色に輝いていました。その中でも大流行した「笹色紅」といわれるものは、濡れた筆や指に少しとって塗ってみると、ほんのり赤い色に色づきますが、厚塗りすると光の具合で金緑色に発色するそうです。江戸文化はアバンギャルドなものが流行したんですね。展示室では、着物、簪、櫛、笄などの装飾品だけでなく、上記の「笹色紅」を含めた化粧道具も展示されているので、当時の江戸に生きる女性たちに想いを馳せながら、北斎の描いた浮世絵と併せてご覧になってみてください。

 

 

北斎一門の美人たち


 

北斎には、孫弟子までを含めて200人を超える門人がいたとされています。北斎一門の画風は様々でです。その理由には、北斎自身が約70年にも及ぶ長い画業の間で、画風を変化させ続けていったため、受け入れる時期により門人に与える影響が異なっていたからだと考えられます。また、自分の画風を頑なに守らせようとするよりも、大らかに育成していただことが、門人の様々な画風から感じることができます。会場では、一門だけでなく娘・葛飾応為の作品もあります。応為が描く美人画は、父としても敵わないと言われるほどでした。展示されている応為が挿絵を手掛けた女性の教訓本「女重宝記」では、女性としての嗜みがまとめられています。まるで現代で言うところのファッション誌ですね!

 

 

江戸美人から学ぶもの


 

会期中は、着物で来館した場合は団体割引の価格で鑑賞できるだけではなく、展覧会関連のトークショーが開催されています。着物の文様や髪型だけでなく、装身具などよく描き込んでおり、江戸の華やかな女性美を表現した北斎の美人画。本展覧会では、美人画の名手である鳥居清長に強く影響を受けてうりざね顔の楚々とした女性から、次第にボリュームのある女性を描くようになっていったように、遊女たちのファッションスタイル・ヘアスタイルも移り変わっていく過程を追うことができます。時にお淑やかに、時にアバンギャルドに、江戸美人の世界を堪能しながら、お洒落を学んでみてはいかがでしょうか。

 

【情報】

『HOKUSAI BEAUTY ー華やぐ江戸の女たちー』

会期:2018年2月14日(水) 〜 2018年4月8日(日)
会場:すみだ北斎美術館
時間:9:30~17:30
休館:毎週月曜日

 

 

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