アラサーになると太りやすくなる原因1:基礎代謝量
■基礎代謝とは?
太りやすさに影響する原因として「基礎代謝」がある。
基礎代謝とは人間が生きていくために最低限必要なエネルギーで、体の脂肪を燃焼させることに大きく関わりを持つもの。
人のエネルギー消費量は、一般に次の3つに分けられる。
・身体活動
・食事誘発性体熱産生
・基礎代謝
つまり、基礎代謝とは何も活動をしなくても消費されるエネルギー量のこと。
一般的な人であれば、一日のエネルギー消費量に占める割合が60~70%にもなるのだとか。
基礎代謝量が大きいと脂肪が燃焼しやすくなる=すなわち「太りにくい」体質ができることになるのだ。
■基礎代謝が落ちるのは、いつから?
基礎代謝は30代以降徐々に下降していき、40代になるとその影響が体にも顕著に現れてくるようになる。
■あなたは高い?低い?基礎代謝度セルフチェック
正確な基礎代謝量の計算は、身長・体重だけでなく体の組成(たとえば、筋肉量の多さ)によって大きく異なる。
しかし、普段の生活習慣でも基礎代謝量は変化する。次のチェック項目に、あなたはいくつ当てはまるだろうか?
□体温が低い
□手足が冷える
□あまり汗をかかない
□肩こりがある
□普段体を動かすことが少ない
□貧血気味である
□血圧が低い
□少し食べただけで太りやすい
3個以上当てはまったら、残念ながらあなたは低基礎代謝人間、ということに…。
女性の基礎代謝が落ちる、一般的な原因3つ
■運動不足
基礎代謝を維持するためには筋肉をつけることが大切。
個人差はあるが30歳を過ぎると、何もしないままでいると筋肉は減っていく一方!
日々の生活の中で、ストレッチや筋トレなどを取り入れて筋肉を鍛えて基礎代謝をキープすることが大切。
■低体温
実は体温が1℃低下するだけで、基礎代謝は約14%も低下するのだ。
つまり、低体温の人はそれだけ基礎代謝も低く、痩せにくいということになるという事実。
朝起きたときの体温(これを「基礎体温」と言う)が36℃未満の人は、低体温に当てはまると言えるだろう。
また、冷えやむくみに悩まされている人は、基礎代謝が落ちやすい状態になっているかもしれない。
■生活リズムの乱れ
体温は、一日の中で上下するもの。そのリズムを司っているのが「体内時計」。
体内時計が正しく働いていれば、体温は朝の最も低い状態から昼の活動的な時間に向けて順調に上がっていく。
しかし生活リズムの乱れによって体内時計が狂ってしまうと、体温が上がらない状態=低体温状態が続いてしまうのだ。
結果的に低基礎代謝に繋がってしまう。
アラサーになると太りやすくなる原因2:エストロゲンの減少
また年齢とともに太りやすくなるのは、女性ホルモンの変化も影響している。
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、内臓脂肪の蓄積を抑える作用がある。
ところが40代後半くらいになるとエストロゲンが急激に減少するため、
内臓脂肪が付きやすくなり、血液中の中性脂肪も上がりがちに。
まとめると加齢による基礎代謝の低下と女性ホルモンの変化。この2つが30代から女性が太りやすくなる原因と言えそう。
それでは最後に、基礎代謝アップに効果的な腹式呼吸とストレッチについて解説していこう。
腹式呼吸で基礎代謝アップ
■腹式呼吸の効果
腹式呼吸とは、横隔膜の上下運動(収縮)による呼吸のこと。
深く大きな腹式呼吸を行うことで十分な酸素を取りこみ、より体の脂肪を燃やしてくれる。
最初に「基礎代謝量が大きいと脂肪が燃焼しやすくなる」と説明したが、逆もまた然り。
「体の脂肪が燃えやすくなる=基礎代謝が大きくなる」ということになる。
■腹式呼吸のやり方
1. 息を大きくゆっくりと吸って
2. おなかがプーッと膨らんだのを確認し
3. 今度はおなかがペッチャンコになるまで息を吐ききる
これだけ!
そして、この腹式呼吸を行う上でのポイントをひとつ。
それは、体の中心(おへその下辺り)を意識して行なうということ。
この部分は、東洋医学では「丹田(タンデン)」と呼ばれる部分で、体中の気が集まる場所といわれている重要な場所。
ダイエットの効果が期待できると同時に、体内機能全般に活力を与えてくれる呼吸法と言えるだろう。
■腹式呼吸の効果をあげる1分ストレッチ
呼吸に大切な肋骨周りの筋肉が硬くなっていると、たくさんの酸素を取り込みづらくなってしまう。
余裕のある人は、腹式呼吸の前に胸をほぐすストレッチを習慣にするといいだろう。
1. 脚を腰幅に開いて立ち、背すじを伸ばして手をお尻の後ろで組み、胸を張った姿勢に。
2. 手をできるだけ遠くへ離すようにして、胸に心地よい伸びを感じるところで止める。
3. その姿勢のままゆっくりとした呼吸を続けながら、30秒~1分 キープ!
呼吸に合わせて、胸が膨らんだりしぼんだりするのを感じながら行うと◎。
まとめ
基礎代謝の下降は、加齢変化なので完全にストップさせることは残念ながらできない。
しかしながらできるだけ進まないようにすることは可能! 早め早めの対策が重要だ。
また腹式呼吸を習慣化できたら、次は筋トレを取り入れて筋力アップをはかるとなお◎。
30代、40代と歳を重ねても太りにくい体をつくってくれる。
「ラクしてやせたい」なら、今日から実践あるのみ!
wellfyより