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1/27公開のシネマ! ゴーギャン生誕170周年 ヴァンサン・カッセル主演作『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』【MiLuLu -vol.17-】

【MiLuLu】では巷で話題の映画作品や美術展をご紹介!19世紀フランスに誕生した“後期印象派”の一人であり、作品のモチーフにも異国情緒と神秘を持ち込んだ異才、ポール・ゴーギャン。1月27日よりゴーギャン生誕170周年を記念して制作され、愛と苦悩の日々を描いた本作品『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』をご紹介します。

パリとは全く異なるタヒチに渡ったゴーギャン


(C)MOVE MOVIE - STUDIOCANAL - NJJ ENTERTAINMENT

 

1891年パリ。画家として名をなしながらも作品が売れずに行き場を失っていたゴーギャンは、絵画制作の場をフランス領タヒチに求め、最愛の妻と娘と別れて、わずかな資金を手に一人旅立ちます。
その土地に魅了され、現地の美しい娘で、のちにゴーギャンのミューズとしてモデルにもなる、“野生の美”の輝きを放つ娘・テフラと結婚します。ゴーギャンは彼女という新たなインスピレーションを得て、創作活動を続けていきますが、すぐに資金難になってしまい、楽園のような生活も貧窮を極めることにー。

 

 

野生動物のようなカッセルの演技

(C)MOVE MOVIE - STUDIOCANAL - NJJ ENTERTAINMENT

 

実在の偉人をモチーフにした映画にとって一番肝心なのはキャスティング…インディペンデントの芸術映画から、ハリウッドメジャーまで幅広いキャリアを誇っている、ヴァンサン・カッセルがゴーギャンを演じています。
アメリカでコメディを学び、1991年に映画デビュー。ジャン=フランソワ・リシェ監督作『パブリック・エナミー・ナンバー1』(Part1&2)で実在のギャングの半生を主演し、東京国際映画祭最優秀男優賞を受賞。同年のセザール賞最優秀男優賞も獲得。『ブラック・スワン』(10)、『美女と野獣』(14)などの多彩な作品に出演するほか、16年にはグザヴィエ・ドラン監督の『たかが世界の終わり』やマイウェン監督の『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』など、深みのある演技で魅了し続けています。

今回、ゴーギャンに似せて顔中を髭で覆い、近代文明を捨てた野蛮さを身に纏い、その向こうに何かを見つけようとして寿命をすり減らす芸術家の狂気を、野生動物染みたカッセルの“瞳の演技”が的確に表現しています。

 

 

“熱帯のアトリエ”における愛と苦悩

(C)MOVE MOVIE - STUDIOCANAL - NJJ ENTERTAINMENT

 

芸術華やかなりし19世紀フランスに誕生した画家のなかで、ゴッホやセザンヌらと並ぶ“後期印象派”の一人であり、特にゴッホとは1888年の一時期、共同生活をしながら創作に励んだことで知られるゴーギャン。この時代の天才たちの中でもひときわ野生を切望し、作品のモチーフにも異国情緒と神秘を持ち込んだ異才です。

物語は、ゴーギャンが最初にタヒチに滞在した1891年6月から1893年7月までの史実に、タヒチを去った後に自らが執筆した『ノア・ノア』という虚実入り混じったファンタジックな紀行エッセイがベースです。
家族を捨てるようにして南の島に渡ったゴーギャンが、現地で出会った“原始のイヴ”をモデルとして、異国情緒たっぷりな作品スタイルを生み出していきながら、“熱帯のアトリエ”における愛と苦悩のタヒチ滞在の日々を描いています。
イア・オラナ・マリア(マリア礼賛)』、『マナオ・トゥパパウ(死霊は見守る、死霊が見ている)』など、スクリーンを通して傑作の誕生がシーンとして垣間見れるのも嬉しいですね!
アートに対して高尚なイメージを持っている方にこそ、映画を通してアートに触れられるので、是非劇場に足を運んでみてください。

 

【情報】
『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』
1/27(土)よりBunkamuraル・シネマ、HTC有楽町、シネマカリテ他全国順次
ゴーギャン生誕170周年 ヴァンサン・カッセル主演作
監督:エドゥアルド・デルック
出演:バンサン・カッセルポール、ツイー・アダムス、マリック・ジディ、プア・タウ・ヒクティニ
配給:プレシディオ

 

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