検索

【開催中】パリジェンヌのライフスタイルに迫る『ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち』【MiLuLu -vol.14-】

【MiLuLu】では巷で話題の映画作品や美術展をご紹介! 現在、東京・世田谷美術館で開催されている『ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち』。パリという魅力あふれる都市に生きる女性、パリジェンヌ。自ら道を切り開き才能を開花させ、アートやファッションの世界を華やかに彩った、パリを体現する魅力的な女性たちの姿を追う本展覧会をご紹介します。

しなやかに時代を生きる、パリジェンヌたち

 


 

パリという魅力あふれる都市に生きる女性をさす言葉、パリジェンヌ。
サロンを仕切る知的な女主人、子を慈しむ美しい母、流行を生み出すファッショニスタ、画家のミューズ、そして自ら道を切り開き才能を開花させた画家や女優たち…パリのアイデンティティに必要不可欠な要素を身に纏い、多様な生き方を楽しみながら模索する姿は、今尚私たちを惹きつけてやみません。

本展覧会の展示構成は5章からなり、18世紀の「パリという舞台」や「日々の生活」、19世紀の「『パリジェンヌ』の確立」や「芸術をとりまく環境」、20世紀の「モダン・シーン」など、時代に沿ってパリジェンヌたちの変遷が分かる構成になっています。ボストン美術館所蔵の多彩な作品約120点を通して、18世紀から20世紀に渡ってパリを体現する女性たちの姿に迫っています。

 

 

18世紀、邸宅と劇場にみるエレガンスなパリジェンヌ。
            しかし自立する女性には風当たりが強い社会

 

 

写真(上)は、18世紀に文化の中心となったパリで作られた華麗なドレス。当時は、個人の邸宅で女主人が文化人を集めるサロンを開いたり、舞台で使われたドレスや新しい髪型が流行したり、テーブルウェアやインテリアにこだわったり、パリの女性たちが自ら輝き出した時代でした。

美術の世界では、慈悲深い微笑みを浮かべる母親や、こちらを誘惑する視線を向けた召使い。中には自立する女性を揶揄する風刺画など…家庭と仕事、様々な女性が描かれるようになりました。当時の女性がつける職業はお針子や召使いしかなく、さらに労働環境も過酷な上に、低賃金で雇われていたんだそう。『レ・ミゼラブル』のファンティーヌを思い浮かべていただくと分かりやすいですね。写真(下)の作品から布に火が燃え移りそうな危うい様子が見て取れます…これは社会に生きる女性を表現しているそうです。

 

 

19世紀、パリジェンヌが海を越えて憧れの存在に。
            そしてパリの芸術界で活躍する女性たちも

 

 


 

19世紀半、ナポレオン3世の時代が始まると、パリの近代化が加速していきます。この頃になると「パリジェンヌ」について書いた本も出版され、当時のパリの流行はアメリカまで伝わり、海を越えて「パリジェンヌ」は憧れの対象となりました。
写真(左)は、ナポレオン3世妃で社交界のファッションリーダーだったウジェニー妃の専属デザイナー、シャルル・フレデリック・ウォルトが手掛ける店のドレス。とても鮮やかな紫色が目を惹きますね…当時、紫色は化学染色でないと染められなかったそうです。

美術界でも印象派などの新しい動きが起こり、女性はモデルや芸術家のミューズとしてだけでなく、画家としても才能を開花させていきました。
写真(右)は、本展覧会のメインビジュアルの一つ、フランス近代絵画の巨匠・マネが描いた作品です。モデルを務めたのはマネのお気に入りのモデル、ヴィクトリーヌ・ムーラン。当時の彼女は絵画からもわかるように楽器を持っており、酒場などで演奏しながら生計を立てていたそうです。そして、後に画家としても活躍したということが分かっています。

 

 

20世紀、時代をリードしていくパリジェンヌ。
            さらに輝きを増していく女性たち

 


 

1900年前後には、ミュージックホールやキャバレーが続々と開店し、歌手やダンサーとして女性が活躍していきました。さらに仕事やスポーツなど社会の中で自分を表現する女性も増え、「パリジェンヌ」は20世紀芸術のアイコンとして時代をリードする存在になっていきます。
写真(左)は、近年公開された映画『リリーのすべて』のモデル、世界初の性別適合手術を受けた人物であるリリー・エルベの妻、ゲアダ・ヴィーイナによるもの。

写真(右)は、1960年代の宇宙時代の幕開けにふさわしい、斬新なシンプルなデザインが施されたミニドレス。会場では、色彩豊かに表現されているイラスト、布サンプルが貼り付けられたデザイン画、そしてみずみずしいモノクロ写真から、ファッションが時代の先端を彩りを添えてきたことが分かります。

 

 

時代をリードするパリジェンヌに美しい生き方のヒントを学ぼう

 



 

会期中には、女性画家とファッションについてや、本展覧会の見どころを紹介するレクチャーや、様々な切り口からパリジェンヌを掘り下げるトークイベントだけでなく、サシェ(匂い袋)を作るワークショップも開催されます。また、会場である世田谷美術館は、アートライブラリーやカフェもあるのでゆっくり時間を過ごすのもよし、砧公園の中にあるのでアクティブにお散歩しながら散策しても面白いと思います。

18世紀、19世紀、20世紀…時代ごとに輝きを放っていくパリジェンヌの美意識とライフスタイル。展示室をめぐりながお手本にし、自分自身の美しい生き方のヒントを見つけてみてはいかがでしょうか。

 

 

【情報】

『ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち』

会期:開催中~4月1日(日)
会場: 世田谷美術館 1・2階展示室
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週 月曜日 
※ただし、 2月12日(月・振替休日)は開館、翌13日(火)は休館

 

【関連記事】

パリジェンヌのコートスタイル着こなし術3選【真冬のお洒落スタイルサンプル パリ編①】

年末の着こなしはこれ!パリジェンヌのトレンドミックスの技を盗みたい!【真冬のお洒落スタイルサンプル パリ編②】

パリジェンヌの大人のパンツスタイルをチェック!【おしゃれ達人のハッピーDAYS】

Share
はてなブックマーク

おすすめ記事

関連記事

COLUMN

Follow us!
Follow us!