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“理想の暮らし”を目指したマリメッコ『Marimekko Spirit マリメッコの暮らしぶり』【新麻記子のMiLuLu -vol.10-】

【新麻記子のMiLuLu】では巷で話題の映画作品や美術展をご紹介!現在、東陽町にあるギャラリーエークワッドで開催されている『Marimekko Spirit -Elämäntapa(エラマンタパ)マリメッコの暮らしぶり-』。日本の茶室文化とマリメッコのデザインを掛け合わせる新たな試みを展開している本展覧会をご紹介します。

フィンランドを代表するブランド「マリメッコ(marimekko)」

大胆なプリントや鮮やかな色彩、独創的な柄と巧みな色づかいで魅了するマリメッコの製品は、一度は手に取ったり、見かけたりしたことがある方が多いのではないでしょうか。

1951年、マリメッコはアルミ・ラティアにより創設されました。
アルミは、第二次世界大戦で国土と経済が荒廃し国民の生活は困難を極めていたことに嘆き、そのような状況を打破すべくデザインの力で生活を豊かにしたいという想いで、マリメッコを始めたそうです。

そんなマリメッコがフィンランドに与えた影響は大きく、それはフィンランドのデザインの印象を変えてしまうほどでした。もともと、自然豊かな優しいアースカラーのデザインが主体だった北欧の文化風土の中、極めてカラフルなデザインを打ち出したのです。

 

 

 

フィンランドのサウナ×日本の茶室

「マリメッコ(marimekko)」のデザインモチーフは、自然の「かたち」からヒントを得ているのが特徴です。その表現は自然をリソースにした日本のデザインと共通するものがあると感じました。

会場では、フィンランドと日本、それぞれの文化に欠かせない、サウナと茶室のインスタレーションが展示されています。また、デザインはマリメッコが監修しています。

フィンランドにおけるサウナは、健康に一生過ごすための生活習慣として親しまれているものでもありますが、人と人が裸になり対等に向き合える空間ということから、しばし外交の舞台としても使われているそう。

一方、日本の茶の湯の文化を紐解くと、茶事の前に身体を清める“淋汗茶の湯”というおもてなしがあり、これは“湯気を浴びる”というサウナに近いスタイルが取られていました。

今回、そんなフィンランドと日本の共通点のある文化習慣を背景とし、マリメッコのデザインと日本の茶室文化がコラボレーションした展示が実現しました。壁に書けられている掛け軸や茶碗をはじめとする茶器など、とても違和感なくマッチしていることに驚きました。

 

 

マリメッコが目指す“理想の暮らし”

フィンランドのみならず世界中の人々に支持されているマリメッコは、テキスタイルだけでなくグラスウェアあるいはプレートなどに活動範囲を広げました。単に身に付けるファッションアイテムという枠を超える広がりは、真に生活を豊かにするデザインの力を信じて追及した、アルミ・ラティアの志があったからではないでしょうか。

本展覧会は、マリメッコが目指した「理想の住まいの在り方」やデザインの力を再確認し、未来に求められるデザインとは何かを考える機会になることでしょう。ぜひ、会場にてマリメッコの世界観を楽しんでみてください。

 

 

【情報】

 

Marimekko Spirit -Elämäntapa(エラマンタパ) マリメッコの暮らしぶりー

 

会期:2017年12月15日(金)〜 2018年2月28日(水)

会場:ギャラリーエークワッド

   東京都江東区新砂1-1-1 竹中工務店東京本店1F

休館日:日曜・祝日休館

時間:10〜18時(最終日は17時)

HP:http://www.a-quad.jp/exhibition/exhibition.html

 

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