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幸せってこういうことかも。驚くほど簡単に美味しく炊ける、土鍋『かまどさん』と新米があればいい。

新米の出回る時期になりました。取材で思わず自腹買いした土鍋『かまどさん』と幻のコシヒカリ『雪ほたか』が、本当にすごかった。

 

いよいよ新米のシーズンです!

こう言うと、いかにもお米のご飯が大好きな人みたいですが、実はそれほどじゃありません。おかずだけでもわりと満足するタイプ。

 

 

炊けた瞬間。『かまどさん』から、なんとも言えない香ばしい香りが立ちのぼって。

 

それというのも、家族の時間帯が揃わない家で育ち、幼少期から炊きたてのご飯を一斉に食べる、っていうことがほとんどなかったからかも。白米はどちらかというと冷たくて固くて、わざわざ食べるまでもない、というイメージでした。

 

 

お米ってこんなに美味しかったのか…! 今まで何を食べていたのかと刮目。

今回取材をさせていただいた、老舗・長谷園、東京店の長谷さん(右)と三宮さん。大ヒット商品『かまどさん』を発明したのは長谷さんのお父様。

 

 

それでも、大人になって自分なりに美味しいお米を食べようとしてきたつもり。けっこういい電気釜を買い続けていたし(釜がなんとかいうすごいやつとか)、電気釜も進歩したなー、といつも思っていました。お米もいろいろ取り寄せて食べてみたりしたし。田んぼも手伝ったり。精米機も持ってるし。

でも、『かまどさん』と『雪ほたか』のカップリング。ぜんぜん違いました。

 

 

 

火加減いらず、吹きこぼれなし。今まで恐れていた土鍋のイメージが覆る。

これが炊けた瞬間のごはんです。やばいです。この香り、ぜんぜん違う!

 

『かまどさん』は、何がすごいかというと、火加減をしなくていいこと。「はじめちょろちょろ、中ぱっぱ」という言葉もすごく好きなのですが、これを実際にやるのは非常に難しい。ずっと土鍋の番をしていないといけないし、どれがちょろちょろの状態なのか、はっきり言ってわかりません。おごけどころじゃないこげで、ひどい目にあったことも一度じゃないです。いつの日か、土鍋は難しい、土鍋は無理、と心に刷り込まれてしまっていました。あと、吹きこぼれもすごい。ぶわってなって、レンジも汚れるし。

でも『かまどさん』は、普通の土鍋じゃなかったんです。

 

 

 

簡単に炊けて、美味い。しかも、早い。

お米を炊く前に、20分ほど給水させておくのがコツです。

 

長谷園は三重県・伊賀の伊賀焼の窯。185年も続く老舗中の老舗です。伊賀焼は、かつて琵琶湖の湖底を形成していた地層の土を使用しています。この土は化石などを多く含み、焼成するとその部分が焼失して、硬いスポンジのような、空気を含んだ状態に。この特性が、熱をしっかりとキープしてくれる、伊賀焼の利点となるのです。

 

そんな素晴らしい伊賀焼ですが、安価な外国製品の流入や食生活の変容に押されて、産地も苦しい時期が続いたそう。廃業する同業者も多かったなか、長谷園は起死回生の新製品を生み出します。それが、『かまどさん』でした。

 

 

 

類似品も出た『かまどさん』。でも、本物はマネのできないものだった。

中ふたと上ふた、両方をセットするのがコツ。中ふたが、圧力釜のような役割を果たす。

大ヒットした『かまどさん』。大学で工学を専攻した長谷園の7代目が、数知れない試作品作りと、努力の結果生み出した、絶妙なバランスで成り立っています。伊賀焼の土の特性を生かした厚み、形状、中ふたと上ふたを両方使う工夫…。形やフタの仕様だけマネをしても、同じような土鍋は到底作れません。最初は大量に出回った類似品も、いつの間にか淘汰されて消えていったそう。

 

 

 

火加減なしだから、忙しい人にこそ使って欲しい。

中火と強火の中間、”中強火”にするだけ。矢印の位置を目安に。

 

 

火加減をしなくてもいい、吹きこぼれない。ということは、その間、他のおかずとか、家事とかに専念できるわけです。火にかけて10〜14分くらい(分量やお米の状態にもよります)、勢いよく湯気が上がってきたらさらに1分間キープ。そこで火を止めて、そのまま20分蒸らします。つまり放置するだけ。

 

 

 

炊き上がりに湯気とともに立つ、なんとも言えず香ばしい薫り。

蒸らし終わったお米をささっと返すと、おこげが…! 美味しそうに顔を覗かせます。

 

ともかく、美味しいです。あとはお汁と、香の物があれば言うことなし。日本人に生まれてよかった、と実感できる瞬間です。さらに嬉しいのは、この土鍋で炊いたご飯は、冷めても美味しいこと。『かまどさん』はこのままでも呼吸するように空気を通すので、冷えてもベタつかず、まるでおひつにいれておいたご飯のように、美味しいさが持続します。

 

 

 

『かまどさん』と、幻のコシヒカリ『雪ほたか』。美味い米と最高の道具。

幻のコシヒカリ『雪ほたか』。SALON adam et ropèが栽培から関わって、おしゃれにパッケージ。

 

『雪ほたか』は、群馬県川場で作られているお米。日本百名山武尊山より湧き出るミネラルたっぷりの天然水と、生産者の丁寧な管理により、毎年大切に手植えで育てられています。幻と言われるのは、もともとは一般に流通していない縁故米だったから。今では数量限定ながら販売されるようになり、「全国米・食味分析鑑定コンクール」にて連続金賞受賞など、実力も証明されています。アパレルのSALON adam et ropèでは、このお米をスタッフたちが自らサポート。美味しいお米に仕上げて販売しています。

 

 

 

他にも魅力的な土鍋がいっぱい。東京店『igamono』で、見て、触れて。

長谷園の東京店『igamono』。ほっこり素敵なお店です。欲しいものがわんさかあります。

 

 

人気のスモーク料理が手軽にできる土鍋『いぶしぎん』や、無水調理ができるロースト土鍋なども食通に人気です。

 

東京都渋谷区恵比寿1-22-27

tel:03-3440-7071

URL : http://www.igamono.co.jp/

 

 

PHOTOGRAPHER:KOYA YAMASHIRO
TEXT&DIRECTION:WORDS

引用:J'aDoRe magazine

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